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もはや死角なし!? これまでの欠点を補った新生HD Xacti

【フォトレビュー】フルハイビジョン対応の三洋「DMX-HD1000」

2007年09月28日 15時00分更新

文● 原 一浩((株)エフエックスビイ/Design Wedge)

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 ハイビジョンでの撮影が可能なHD対応「Xacti」(ザクティ)の3世代目となる、三洋電機(株)の「DMX-HD1000」(関連記事)は、大幅なデザインの変更を行ない、フルハイビジョン(1920×1080ドット)での撮影にも対応した。筆者自身、Xactiの以前からのユーザーであり、かなり使い込んでいるが、以前の機種(DMX-HD2)は気軽に撮れる反面、ここをもっとこうしてくれたらという不満を抱えていたことも事実である。今回は、そんな新生HD Xactiのフォトレビューをお伝えする。

新しいコンセプトのボディデザイン

液晶部分は、閉じているときはさほど大きさを感じさせないが、開くと、随分横長な印象が強くなった

液晶部分は、閉じているときはさほど大きさを感じさせないが、開くと、随分横長な印象が強くなった

 大きくなったレンズ部分と、よりグリップ感を増したデザインは、DMX-HD2と比べて明らかな違いを感じさせる。このグリップ部分とレンズの角度こそが撮影時に負担が少なくて済むという「新エルゴノミクスデザイン」である。グリップスタイルのビデオカメラというのは、撮影をする角度によっては、手首が疲れたり、苦しかったりするが、今回のXactiで採用されているグリップの角度(105度)は、確かに立って撮影する上では、ちょうどいい角度で作られているように感じた。

液晶画面は2.2インチから2.7インチへ。かなり大きくなった印象を受ける

液晶画面は2.2インチから2.7インチへ。かなり大きくなった印象を受ける

 全体的な大きさ自体は幅90×奥行き54.5×高さ112.6mm(ディスプレーを閉じた状態)であり、民生用フルハイビジョンカメラとしては世界最小(2007年9月現在)という。ただ、旧モデル(幅80×奥行き36×高さ119mm)と比べて幅も奥行きもひと回りほど大きくなった感じがあり、コンパクトが売りであったXactiの初期コンセプトとは若干ずれている。Xactiといえば、気軽に持ち運べる携帯性が魅力であったが、大きくなった分、初期のXacti――例えば2006年7月発表の「DMX-CA6」のような携帯性は失ってしまったといえる。ネックストラップで首から気軽にかけて使うのは少々厳しいという印象だ。

「DMX-HD1000」の主なスペック
製品名 DMX-HD1000
撮像素子 1/2.5 インチ400万画素CMOS
有効画素数 動画356万画素、静止画218万画素
レンズ 動画撮影時:光学10倍ズーム、f=6.3~63mm(35mmフィルムカメラ換算時:49.7~497mm)、F1.8~2.5
静止画撮影時:光学10倍ズーム、f=6.3~63mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~380mm)、F1.8~2.5
記録フォーマット 動画:MPEG-4 AVC/H.264
静止画:JPEG
記録媒体 SDメモリーカード(SDHC対応)
動画記録時間(8GB) Full HD:約1時間25分
HD-SHQ:約1時間53分
TV-HR:約2時間46分
TV-SHQ:約5時間14分
Web-SHQ:約17時間21分
液晶ディスプレー 2.7インチTFT、約23万画素
インターフェース 音声入出力(ドッキングステーション経由でUSB 2.0、HDMI、コンポーネント出力、AV出力)
連続撮影時間 約2時間
本体サイズ 幅90×奥行き54.5×高さ112.6mm
重さ 約268g(本体のみ)


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