アクセサリーシュー搭載で拡張性も抜群
Xactiのような手軽さを売りとするビデオカメラの場合、真っ先にコンパクト化の犠牲を受けるのが音声周りと言えるだろう。外部マイク入力端子はかろうじて付いていても、そのマイク入力を生かすために必要なマイクホルダーがなかったり、マイクホルダーを設置する汎用アクセサリシューが省略されてしまうことも多い。
仮にそれらが整っていたとしても、音声のモニタリングを行なうために必要なイヤホン端子がないことは多い。DMX-HD1000は、外部マイク端子、イヤホン端子、汎用アクセサリシューがきちんと付いているだけでなく、設定画面で音声の入力レベルを簡易ながら設定することもできる。また、純正オプションとして、ステレオマイクやワイヤレスマイクが用意されているのも魅力である。こういった点を見ても三洋がDMX-HD1000にかける情熱をうかがい知ることが出来る。
今までのXactiが長年に渡り抱えていた問題のひとつに、三脚とACアダプターの同時使用ができない、というものがあった。三脚穴の隣にACアダプタの差し込み口があったのである。しかしDMX-HD1000は、ついにACアダプタの差し込み口が側面に移動し、三脚とACアダプタの同時使用が可能になった。この点も評価したい。
DMX-HD1000の付属品は、コンポジット/SビデオケーブルからD端子ケーブル、USBケーブルやUSBホスト用のケーブル、マイク端子用のケーブルまでもが付属するなど、非常に充実している。ただし、SDメモリーカードとHDMIケーブルが付属しないのは非常に残念なところだ。
DMX-HD1000は、以前のユーザーが抱えていた問題のかなりの部分を改善してくれた製品であり、利用用途はかなり広い製品となった。室内のちょっとしたスナップ的な撮影から、音声まできちんと収録したいイベントの撮影まで幅広く使えるのではないだろうか。