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USB接続のガイガーカウンターキットで遊ぶ

ひゃくまんえ~ん“放射線”ハンタ~! 漏らしてる子はいねぇがぁ~?

2007年08月30日 20時34分更新

文● 藤山哲人

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パソコンと接続して放射線量のログを取ってみよう!


 このキットのもうひとつの魅力は、USB接続したパソコンで放射線量のログを記録できること。キットにはログを記録するアプリケーションが添付されていないが、ストロベリー・リナックスのウェブページから無償でダウンロードできる。

無償の専用アプリケーション

時系列のcpmをグラフ化できる

 これを使うと、cpmを簡単にグラフ化できるほか、データをカンマ区切りのCSVファイルとして保存できるのだ。つまり、データをExcelなどに読み込んで、いろんなグラフを作れるというわけ。

 そこで実験してみたのが24時間の放射線量の変移だ。夜は太陽が出てないから、放射線も少なくなったグラフになるんじゃねーの?という予測の元、計測してみた。

保存したデータをExcelに読み込んでみた

アプリケーションで保存したCSV形式のデータをExcelで読み込んだところ。こういったフォーマットになっている

 データは1秒に1回記録されるので、24時間分のログを記録すると8万6400行になり、Excelの最大行数を越えてしまい読み込めない。24時間以上のログは、データを分割して1分ごとの平均を計算したり、ExcelのVBA(Visual Basic for Application)を使って1分ごとに平均値を出したデータをセルに埋めていくようにするといいだろう。

 こちらの付録2で公開している筆者が作ったVBAのサンプルを使い、2日半に渡った測定結果(21万2929秒=行)のデータを1時間の平均値にまとめたところ、値は次のようになった。

  8月8日 8月9日 8月10日
2時 12.41 13.30 12.02
3時 14.20 12.53 13.71
4時 12.80 13.55 12.91
5時 14.13 13.05 13.44
6時 13.53 12.50 13.08
7時 13.48 12.36 12.90
8時 13.02 12.81 14.13
9時 13.37 13.18 13.36
10時 12.96 13.05 13.05
11時 12.77 13.29 13.15
12時 13.26 13.34 13.03
13時 11.69 13.77 13.68
14時 13.57 12.35 ***
15時 13.86 13.45 ***
16時 12.99 12.76 ***
17時 12.78 12.97 ***
18時 12.98 12.74 ***
19時 12.15 13.35 ***
20時 12.94 13.35 ***
21時 12.92 13.01 ***
22時 12.82 12.99 ***
23時 13.45 13.34 ***
24時 13.01 12.69 ***
1時 12.74 12.33 ***

 あまりにデータがビミョ~過ぎるので、グラフにしてみたのがコレである。

2日半に渡る放射線量の測定結果

太陽が合ってもなくても放射線の量は変わらないようなのだ!

 これも数ヵ月、数年という測定をしないと偏りが出ないのか? そもそも偏りのない完全なランダムなのかは不明だが、太陽が出ているいないに限らず、放射線量はまちまちであるらしい。

 ここまで色々と、工作やら実験をしてみたが、なかなかに探究心をそそられるキットには違いない。っつか、ふだん気にもしなかった放射線をコレだけ血眼になって探すという、意識改革ができたことに感謝しよう!


(おわり)

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