このページの本文へ

USB接続のガイガーカウンターキットで遊ぶ

ひゃくまんえ~ん“放射線”ハンタ~! 漏らしてる子はいねぇがぁ~?

2007年08月30日 20時34分更新

文● 藤山哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

【付録1】ガイガーカウンター用ケースの作成


1.材料を用意

バッテリとケース類

100円ショップで買ってきたヘンテコなケースに、電池ボックス(単4本)とDCジャック

スイッチ類

ガイガーカウンタのモードを切り替えるスイッチと電線

 ここでは単3電池を4本使っているが、9Vの6P電池でもかまわない。キットに入れる電圧は6~15Vの範囲ならOKだ。ただ車のシガーソケットなどから12Vを入れると、かなり熱を持つかもしれない(内部は5V駆動らしく、余分な電圧は熱エネルギーに変換されるため)。

 電池ボックスやスイッチは、アキバの千石電商で一番チープなものを選ぶといいだろう。DCジャックは、内径と外径の組み合わせがさまざまあるが“外径5.5mm、内径2.1mm”を選ぶこと。基板取り付け用のネジは、3mm径で25mm長が3本必要。ちなみに、ここで使った材料は、全部で600円とリーズナブル。


2.基板を取り付けるネジ穴を開ける

基板固定用のネジ穴が3つ開いているので、その位置に合わせて3mmの穴を開ける。マジックなどでネジ穴の位置をマーキングして、キリでセンターに少し穴を開ける。続けてドリルで3mmの穴を開ける


3.基板を仮止めしてGM管の穴を開ける

基板を仮止め

基板を仮止めして、GM管用の穴を開ける。α線は紙などでも遮断できてしまうので、センサー部分に穴を開けないといけないのだ。メンドクセー!

GM管のセンサー先端をマーキングし、最初にドリルで穴を開ける。一気に太い穴を開けると、プラスチックが割れてしまうので、6~8mm程度にしておこう。さらにリーマと呼ばれる工具(アキバなら千石電商で手に入る)で、マーキングしたサイズまで穴を広げる

こんな感じでGM管の先端が露出すればOK。これでα線も飛び込んでくる


4.電池ボックスにDCジャックをハンダ付け

もっと端子に密着させてハンダ付けすること(写真は悪い例;この後、直しました)

キットはセンタープラスの極性になっているので、DCジャックのセンタがプラス、外側がマイナスになるように、電池ボックスと接続する

写真は熱収縮チューブで絶縁している

半田付けが終わったら、ビニルテープなどで絶縁する

DCジャックの内径が合っていないと、接触不良になるので注意すること!

基板側のDCジャックと電池側のDCジャック。ケースが思いの他小さくて、写真のDCジャックのツマミは一部切断して対応……

電池も100円ショップで買ってきた

DCジャックを差し込めば、ガイガーカウンターはパソコンがなくても動作し始める。写真の電池ボックスは、スイッチ付きのものなので、外付けスイッチは付けていない


5.モード切り替えスイッチを取り付け

電線の被膜を剥いたら、まずは半田でメッキする

必要に応じてビニルテープで絶縁する

スイッチ側の端子もメッキして電線をハンダ付けする

基板にふれないような場所に、スイッチ穴をあけること

スイッチ用の穴をケースに開けて、スイッチを取り付ける

LCDのコントラスト調整ツマミの端子を間違えないように

基板のスイッチ端子と外付けスイッチの電線をハンダ付け。電線は必ずハンダメッキして、1mmほど銅線が露出するようにニッパーで切る。長すぎると回路のほかの部分にショートしてしまうので注意する


6.基板と電池ボックスの取り付け

残るは電池ボックスを実装するだけ

まずは基板をケース内に固定する。本当はネジにスペーサーを入れてやるのだが、手元に適当なものがなかったので、スペーサーなしでネジ止め。あまりネジをきつく絞めると、基板に負担がかかるので若干緩めに締めること

電池ボックスは、電池の取替えなども配慮して、マジックテープで止めた。粘着テープ式のマジックテープは、DIY店などに売っている

これで電池ボックス固定も完了

ケースに電池ボックスを押し付けて、マジックテープをケースに貼り付ける


7.完成!

実にチープな仕上がりとなった!これぞ機能美!

フタを閉めて完成! これなら手軽だし、街中で計測していても怪しまれない(かも?)


(次ページに続く)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ