ボディーに手ブレ補正システムを搭載したフォーサーズ規格一眼レフデジカメ
【SPEC】 開発●オリンパス(株) 価格●オープン価格(本体のみ11万円前後、レンズキット12万円前後、Wレンズキット14万円前後) http://olympus-esystem.jp/ CCD●17.3×13.0mm/有効1000万画素 マウント●フォーサーズマウント 記録メディア●CF(TypeⅠ・Ⅱ、マイクロドライブ対応)、xDピクチャーカード バッテリー●BLM-1 サイズ●幅136×高さ91.5×奥行き68mm重さ●約460g |
【COMMENT】
ハイライト側の階調再現に弱い部分があるものの、画質は十分高いレベル。軽快に操作できるのでスナップカメラとしてもいい。
新しいデジタル一眼レフカメラの規格「フォーサーズ」を採用してラインアップを揃えるオリンパス(株)。最新モデル「E-510」は、ペンタプリズム部が盛り上がったカメラらしいデザインで、操作体系が一般的なフィルムの一眼レフカメラに近い点が特徴。そのため、銀塩カメラの使用経験があれば、細かな設定以外は直感的に操作できるというメリットがある。各部の操作性も良好で、設定メニューなどの操作を覚えてしまえば、迷うことなく撮影できる。仕上がり設定には「VIVID」「NATURAL」「FLAT」「モノトーン」があり、今回は標準の「NATURAL」で撮影したが、十分に鮮やかな発色の画像が得られた。
細部の再現や質感描写においても、満足いくクオリティーだ。また、高感度撮影ではISO400まではまず問題ないレベル。ISO800以上は多少ノイズが目立ってくるが、実用域と言っていいだろう。階調の再現性に関してはハイライト側が弱く、ある程度の明るさになると一気に階調が失われ、真っ白になってしまう傾向にある。露出オーバーにならないよう、気をつけて撮影しよう。
小型ながらも高いレベルの画質と良好な操作性を持った同機はホビーユースからプロユースまで、幅広い要求に対応できるはずだ。
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