オリンパスイメージング(株)は5日、東京・品川の品川プリンスホテル内クラブeXにプレス関係者を集め、デジタル一眼レフカメラの新製品『E-410』『E-510』の発表、および“E-1後継機種(名称未定)”などの開発表明を行なう記者説明会を開催した。新製品に関する詳細は既報の通りだが(関連記事)、ここでは外国人歌手が登場した派手なオープニングや、女性コンパニオンによるデモ、さらに動物写真家の岩合光昭氏によるトークセッションなど、同社が注力した発表会の模様を紹介する。
発表会には同社代表取締役社長の大久保雅治氏らが出席し、同社が“Eシステム”でデジタル一眼レフカメラに参入してからの3年半を振り返り、今回の新製品がEシステムの“第二章”の幕開けになる、と強い意気込みを語った。
同社と米イーストマン・コダック(Eastman Kodak)社が中心になって開発した、デジタル一眼レフカメラ専用フォーマット“フォーサーズ(4/3)”と、それを採用した最初のデジタルカメラ“Eシステム”は、高画質と機動性の両立を目指して規格化された。現在では同社だけでなく松下電器産業(株)からボディーが、同じく松下と(株)シグマから対応レンズが発売されるなど(現時点で27本の交換レンズが発売中)、徐々に普及が進んでいる。
特に、レンズの焦点距離が35mmフィルムカメラ換算時で2倍相当になるため、600mm相当の望遠レンズも手持ちでの撮影が可能な300mmで済み、可搬性や撮影時の機動性に優れるのが特徴という。今回発表されたE-410とE-510は、そのレンズの機動性を生かすために本体の小型・軽量化を図った。
さらに『E-330』で好評を得た、液晶ディスプレーで画角やフォーカスを確認できる“ライブビュー”を進化させて搭載し、今回の2機種では露出補正やホワイトバランス補正の結果もデジタルシミュレーションながら撮影(データ記録)前に確認できるようになった。また、7倍/10倍の拡大表示が可能で、マニュアルフォーカスやマクロ撮影時の細かいピント調整が可能となっている。
このライブビューを活用するために、同社ではE-410に専用防水プロテクター(水深40mまで対応)『PT-E03』をオプション(12万6000円)で用意。ファインダーを覗き込むことなく撮影できる利点を生かして、雄大な自然に飛び出して撮影を楽しんでほしい、としている。
製品説明の後には動物写真家の岩合光昭氏が登場し、発売以来3年以上使い続けているというE-1、並びに新製品E-410での撮影結果として、カナダで撮ったホッキョクグマや中国のパンダなど、動物たちの自然な表情を紹介。同時に、過酷な条件でも防滴機能やノイズリダクション機能が有効だったこと、E-410はナップザックに2台、3台と入れても邪魔にならない小型・軽量さがありがたかったこと、などを紹介した。
また、E-1後継機種に対しては、「背面の液晶パネルが動くように(バリアングル液晶パネル)なっているみたいですね。これは使いやすそう。E-1の手触りやクリック感にすっかり慣れているので、このいい状態が残ってくれるとさらにうれしい」と期待感を示した。