京成電鉄は、完成した新型スカイライナーを20日、千葉県の宗吾車両管理所でマスコミに披露した。スカイライナーは、上野と成田空港を結ぶ京成電鉄の特急電車。現在は日暮里駅から空港第2ビル駅まで51分かかるが、新型スカイライナーではこれを15分短縮し、わずか36分で都心と成田空港を結ぶことになる。
スカイライナーとは?
スカイライナーは昭和48年に初代がデビュー。平成2年に二代目に交代し、現在も活躍中だ。今回披露されたのは三代目で、平成22年度開業予定の新しい空港アクセスルート「成田新高速鉄道」で運行される予定となっている。
今回公開された新型スカイライナーは、「風」と「凛」をコンセプトに、山本寛斎氏がデザインを手掛けた。車体先端から肩部に連なるシャープなデザインはスピード感あふれる「風」を表現し、車内は、開放感を与えるドーム型天井と、透明感と清涼感を感じさせるガラス素材の活用により「凛」とした客室空間を実現しているという。
この新型スカイライナーの最大の特徴は、在来線では最速となる最高時速160kmで走行するところだ。高速走行を実現するために車体はアルミニウム合金とし、ボルスタレス台車(車体と台車を空気バネで直結する方式)を採用することで軽量化を図っている。また、先頭車両にはフルアクティブサスペンションを搭載し、安定したブレーキ性能を確保するために、全車両でディスクブレーキを採用するなど、最新の鉄道技術が導入されている。
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