3月下旬、インテル製CPUを搭載したMac(インテルMac)でMac OS XとWindowsのデュアルブートを可能にするアップル純正ツール『Boot Camp』が1.2βにバージョンアップし、『Windows Vista』に正式対応した(参考記事)。
これまでもWindows Vistaのインストール自体は可能だったものの、アップルが提供するドライバーCDのインストーラーがWindows Vistaに対応しておらず、手動でインストールする必要があった。今回、正式対応したことでドライバーの導入が容易になったわけだ。
なお、対応しているのは32bit版のWindows Vistaのみで、64bit版は対象外となっている。64bitのCPUを搭載したインテルMacであれば64ビット版Windows Vistaをインストールすることも可能だが、ドライバーが用意されていないため実用性は低い。このあたりは10月に発売予定の次期Mac OS X “Leopard(レパード)”に搭載されるBoot Camp正式版での対応に期待したい。
本記事ではそのインストール手順をまとめていこう。検証にはメモリーを1.5GB搭載したiMac-1.83GHz(Early 2006)を使用した。
1.事前準備
Boot Campの使用には、Mac OS X 10.4.6以降と最新版のファームウェアが必要になる(下記コラム参照)。また、インストールが完了するまではBluetooth接続のキーボード/マウスは使用できないため、USB接続のキーボード/マウスまたは内蔵キーボード/トラックパッドを用意しておこう。
そのほか、ドライバーCDを作成するためにブランクCD-Rメディアが1枚必要になるが、USBメモリや外付けHDDなど、Mac/Windows両環境で読み書きできる手段が利用できる場合はCD-Rに焼く必要はない(手順については後述)。
ファームウェアとは
ファームウェアとは、Mac自体に組み込まれている基本的な制御を行なうためのプログラム。まずはアップルのサポートページ(http://docs.info.apple.com/...)を参照し、ファームウェアが最新版かどうか確認しよう。最新版でない場合はウェブページ(http://www.apple.com/...)から各機種ごとに用意されたファームウェアアップデートをダウンロードして組み込む。
アップデート方法もOSをアップデートとは異なり、アップデーターの指示にいったん従ってシステムを終了。その後、電源ボタンを押し続け、電源ランプが点滅したら離す。あとはアップデーターが実行されて、Macが再起動したあと、ファームウェアが問題なくアップデートされたというダイアログが現れたら完了だ。
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