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スパムメールを100%遮断――ネオジャパンが韓国ヌリビジョンと提携、スパム対策のSaaSを開始

2007年05月10日 00時05分更新

文● アスキービジネス編集部

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ネオジャパンは、5月9日、韓国ヌリビジョンと提携し、ヌリビジョンが開発したスパム対策システムのASPサービスを5月10日から開始すると発表した。ネオジャパンは自社のSaaSプラットフォーム上で動作するサービスの一環として展開、スパム対策システムを組み合わせたメールホスティングサービスも開始する。


送信者自身が認証を行なう独自方式でユーザーの負担を軽減


「(SaaSアプリケーションプラットフォームの)Applitusを開始して以来、メールの環境改善への顧客の要望が強いことを実感した。Applitusを利用する企業の3分の1程度から、メールの運用も任せたいとの要望がある」

 ネオジャパン代表取締役の齋藤晶議氏は今回のサービス開始の経緯についてこのように話した上で、「ユーザーのニーズは、TCO(Total Cost of Ownership)の削減と安全かつ安定的な運用」と指摘する。

ネオジャパン代表取締役の齋藤晶議氏

ネオジャパン代表取締役の齋藤晶議氏

ネオジャパンが5月10日から提供をするのは、韓国ヌリビジョンが開発したスパム対策ソリューション「Opt Plus」。ネオジャパンはASPサービスとして国内で独占的に展開する権利を得て、自社のSaaSプラットフォーム「Applitus」上で動作するサービスとして提供していく。

 Opt Plusの最大の特徴は、「スパムメールを100%完全にブロックできる」(ネオジャパン取締役の狩野英樹氏)ことだという。狩野氏は「現在のスパム対策ソリューションの中で最も投資対効果が高い」と断言。同社では一定の条件を満たすケースでスパムメールが届いた際に、料金を返金するプログラムを用意するなど、サービスへの自信を示す。

 スパムを判断する方法として、Opt Plusは「ホワイトリスト方式」を中心に据える。これは、あらかじめ承認した送信元以外からのメールをブロックし、“安全な送信元”からのメールのみをユーザーに配信する方法であり、確実にスパムを遮断できることになる。ただ、同方式では、ホワイトリストの登録に手間がかかるため、一般的なスパム対策では「ブラックリスト方式」や「フィルタリング方式」などが採用されることが多かった。

 そこでOpt Plusでは、メールの送信者側が正規の送信元であることを自ら認証する「バウンシングバック認証」と呼ばれる独自技術を採用した。バウンシングバック認証では、送信者から送られたメールはOpt Plus側でいったん「ペンディングキュー」と呼ばれる領域に格納する。このとき、初めての送信元からのメールにはOpt Plusが自動的に返信し、送信者側が指定されたURLにアクセスして認証を行なう仕組みだ。認証された送信元はホワイトリストに登録され、ペンディングキューに保留されたメールをユーザーに配信する。

バウンシングバック認証の仕組み(左)。同機能では、メール送信者に対して認証を求めるメールを自動返信し、送信者自身で認証を行なう(右)

 ただし、バウンシングバック認証では取引先などの送信者側の手間がかかってしまうため、Opt Plusでは受信者側がホワイトリストに一括登録する方法や、ペンディングキューのメール一覧から簡単に登録する機能も用意する。ネオジャパンでは、クライアントメーラのアドレス帳をもとに、既存の取引先などのメールアドレスを導入時に一括してホワイトリストに登録することを勧めている。

 提供形態は、Opt Plusの機能のみをASPで提供する「Opt Plus ASP」と、同社が提供するWebメール「Denbun」とメールサーバのホスティングを組み合わせて提供する「Denbun+Opt Plus ASPメールサーバ」の2つ。

 料金は、Opt Plusが初期費用8400円(50ユーザーの場合)、月額420円/ユーザーで、すでにApplitusを利用している際は210円/ユーザーとなる。Denbun+Opt Plus ASPメールサーバは、100ユーザーまでの場合で初期費用10万2900円、月額7万3500円となる。

 ネオジャパンでは、初年度3万ユーザーライセンスの販売を目指すとしている。

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