アドビ システムズ(株)がついに日本語版を発表した、「Adobe CS3」シリーズ(参考記事)。Macユーザーにとってひとつの目玉となるのは、Photoshop、Illustrator、InDesignといった、一連のクリエイティブツールが軒並みインテル製CPUにネイティブ対応したということ。
従来のCS2シリーズでもインテルMacで使えたが、Mac OS Xのエミュレーション機能である“Rosetta(ロゼッタ)”を介しての動作になるため、そのパフォーマンスを最大限に引き出せていなかった(コラム参照)。この状況がようやく改善されるわけだ。
編集部では早速、『Photoshop CS3』(β版)と『Photoshop CS2』のベンチマークを敢行してみた。結論から言えば、あなたがインテルMacユーザーで、Photoshopを頻繁に使っているのなら、必ずCS3に乗り換えた方がいい。Mac ProでCS2とCS3を比較すると、ファイルオープンでは1.45倍、アクションでは2.15倍もCS3のほうが早く処理を終わらせたという結果になった。
また、現在Power Mac G4/G5を3年以上使っているユーザーも、そろそろインテルMacへの移行を考えてもいい時期だろう。CS2ではPower PC G5よりMac Proのほうが動作が遅いということが多々あったが、CS3ではこの状況は過去のものとなっている。
テスト結果の詳細は、次ページより紹介していく。テスト機として用意したのは、Mac Pro、Power Mac G5、Power Mac G4の3機種4構成で、メモリーは2GB、OSはMac OS X 10.4.9に統一してある。ちなみに下記構成における8コアMac Proの価格は59万4590円、4コアMac Proの価格は37万4300円だ。
機種名 | Mac Pro (8コア) | Mac Pro (4コア) | Power Mac G5 (June 2004) | Power Mac G4 (Mirrored Drive Doors 2003) |
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発表年月 | 2007年4月 | 2006年8月 | 2004年6月 | 2003年6月 |
CPU | Xeon 5300-3.0GHz(4コア構成)×2基 | Xeon 5300-2.66GHz(2コア構成)×2基 | PowerPC G5-2.5GHz×2基 | PowerPC G4-1.25GHz×2基 |
グラフィック | Radeon X1900XT(512MB) | GeForce 7300GT(256MB) | GeForce 6800 Ultra DDL(256MB) | Radeon 9000 Pro(64MB) |
HDD | WD5000(500GB) | Barracuda 7200.9(160GB) |
(次ページに続く)