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帳票の「見たまんま入力」を実現――ウイングアークが「Design Converter」など新製品

2007年04月12日 22時27分更新

文● アスキービジネス編集部

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ウイングアーク テクノロジーズは4月12日、東京本社で会見を開き、2007年度の帳票事業の事業戦略「帳票INNOVATION」を説明した。併せて新製品として、帳票の入出力フォーマットを相互変換する「Design Converter」と、XPS形式に対応した帳票出力エンジン「SVF for XPS」を発表、5月下旬から順次出荷を開始する。


XPS形式を初サポートした帳票出力エンジンも


「最近の帳票をめぐる動きとして、基幹業務系のバックオフィスから窓口業務やECなどのフロント系のニーズが高まっていると感じている」

帳票の「見たまんま入力」を実現――ウイングアークが「Desi...
ウイングアーク テクノロジーズ代表取締役社長の内野弘幸氏

 ウイングアーク テクノロジーズ代表取締役社長の内野弘幸氏はこのように話す。帳票システム専業ベンダーの同社の主力製品は、基幹系システム向けの帳票開発ツール。だが昨今ではフロント業務のIT化を背景に、見積書や請求書から成績表や提案書など、広い意味での帳票へのニーズが広がりを見せているという。

 そこで同社が今年度の戦略として掲げるのが「帳票INNOVATION」である。帳票INNOVATIONは、先に挙げたようなフロント系への帳票利用の拡大を念頭に、従来別々に提供していた帳票入力/出力ソリューションの連携を強化し、利用者・開発者双方の利便性を高めるものだ。戦略を具現化する製品として、ウイングアークはこの日、「Design Converter」と「SVF for XPS」の2つの新製品を発表した。

「Design Converter」の概要
「Design Converter」の概要

 Design Converterは、Web帳票入力画面作成ツール「StraForm-Designer」と出力側の帳票開発ツール「SVFX-Designer」の連携を図る製品。「特に“BtoC帳票”と呼ばれるフロント系で使われる帳票は、入力も出力も同じほうが喜ばれる」(同社マーケティング部長の谷口功氏)として、出力側の帳票フォーマットを元にWebベースの入力フォームを生成できるようにした。

 たとえば、紙の帳票をSVFX-Designerで取り込んで出力用の帳票フォーマットを定義し、StraForm-Designerではこれに対応した入力用のWeb画面を作成する――といった使い方ができる。このとき、入力/出力側のフォーマットはリンクされており、どちらか一方の帳票形式に変更を加えると双方に変更が反映される仕組み。これにより、開発コストや期間の短縮を図るとともに、メンテナンスコストも抑えることができるという。

「SVF for XPS」の利用イメージ。将来的には専用のビューアもリリースする計画
「SVF for XPS」の利用イメージ。将来的には専用のビューアもリリースする計画

 一方のSVF for XPSは、マイクロソフトが提唱する文書形式「XPS」を初採用した帳票出力エンジン。XPSはOpenXMLをベースとした電子文書ファイルで、Windows Vistaから正式に採用された。特別なプラグインが不要でブラウザのみで閲覧でき、クライアント側には文書が残らないなどセキュリティ面でも優れている。また、家庭用/業務用とプリンタを問わない点や、両面印刷などのプリンタの拡張機能の制御情報をXPS内に持たせることができるのも特徴。さらに、検索用のインデックス情報を付加し、文書管理ツールで管理できるのもメリットとなる。

 内野氏は「当社は1997年に業界に先駆けてPDFエンジンを開発し、PDFをオンデマンドに生成する市場を作ってきた。今後数年後には、XPSが世界のデファクトになっていくのではないか」と話した。

 Design Converterの価格は20万円(税別)で出荷開始は5月末から。SVF for XPSはWindows/Linux版が各80万円(税別)、UNIX版が120万円(税別)で、7月末からの出荷を予定している。

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