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アート/エンターテインメント/アニメ/マンガの代表作が“写美”に集結!

“時かけ”全編が見られる 第10回文化庁メディア芸術祭開催!

2007年02月26日 20時52分更新

文● 千葉英寿

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“時かけ”や“攻殻”を全編楽しめる!!
“第10回文化庁メディア芸術祭”受賞作品展レポート

第10回文化庁メディア芸術祭の受賞作品展は、今月24日から3月4日までの10日間、東京都写真美術館で開催されている。各部門の大賞/優秀賞/奨励賞などの受賞作品をはじめ、推薦作品を加えた約165作品を展示されており、2Fにはエンターテインメント/アニメーション/マンガの3部門が、3Fにはアート部門の作品が展示されている。

2Fのホワイエでは1/12スケールのガンダムがお迎え

2Fのホワイエではガンダムがお迎え エンターテインメント部門/推薦作品“HY2M HYPER HYBRID MODEL 1/12 RX-78-2 GUNDAM”/中澤洋介 (C)創通エージェンシー・サンライズ

“雨刀”を披露する勝本雄一朗氏

エンタ部門の奨励賞を獲得した“雨刀”を披露する作者の勝本雄一朗氏。加速度センサーを装備したビニール傘を振り回すと、ザンッ、ズバッといった音が飛び出す。ストレートに作者の意図が伝わる明快な作品だ エンターテインメント部門/奨励賞『雨刀』・勝本雄一朗 (C)Yuichiro Katsumoto, imgl / Keio Media Design

MONGOOSE STUDIOの“RGBy”の新作

MONGOOSE STUDIOの“RGBy”の新作。RGByは人間の心理4原色(Red/Green/Blue/Yellow)に沿って発色する作品だが、本作はその“デスクバージョン”。物や手を置いたりすることでその部分が発色する エンターテインメント部門/推薦作品『RGBy desk』・松山真也+平原真+金谷一朗(JST) (C)Sinya Matsuyama+Makoto Hirahara+Ichiro Kanaya

エンターテインメント部門/推薦作品の“CUBE WORLD”

一辺4.7cmのキューブ(立方体)のディスプレーの中で踊ったり、スポーツをしているスティックピープルが、キューブを縦に横につなげると行き来するようになるというもの。見てて飽きない作品だ エンターテインメント部門/推薦作品“CUBE WORLD”・RADICA社CUBE WORLD開発チーム (C)2005 RADICA GAME LTD.

今回は10周年記念企画として、歴代受賞作品の中からアート映像やアニメーションなどの厳選した作品を上映する“10周年記念シアター”やマンガ部門の歴代受賞作品を揃えた“マンガ図書室”、第1回からの受賞作品や受賞者インタビューなど、過去10年間の貴重な情報をウェブサイトから閲覧できる“歴代受賞作品アーカイブ”といったコーナーをB1で展開している。

マンガ部門。受賞作品のコミックを展示するとともに、それぞれ作品原稿の原画の一部が展示されている。写真は優秀賞の“よつばと!”(あづまきよひこ) (C)あづまきよひこ / よつばスタジオ

林 俊作さんの“Sagrada Familia計画”

アート部門奨励賞を受賞した中学生アーティスト、林 俊作さんの“Sagrada Familia計画”。ガウディの建築から着想したというこの大作は、迫力ある規模であるとともに、大変緻密に描かれている アート部門/奨励賞“Sagrada Familia計画”・林 俊作 (C)林 俊作

“倍で感じること”をテーマとした“×マン(バイマン)”シリーズの作品。全身に取り付けられた96個の歩数計が身体の細部の動きを感知し、スーツの内側に取り付けられたバイブレータが振動し、身体の動いている部分が体感できる。人の感覚を増幅するのような仕組みを具現化した作品だ アート部門/優秀賞“×マン vibration”・岡本高幸 (C)岡本高幸

このほか、B1では“第12回学生CGコンテスト受賞作品展”や、アート表現のための新技術や最先端技術にふれることができる“先端技術ショーケース'07~未来のアート表現のために~”(主催:文部科学省・独立行政法人科学技術振興機構)、2Fでは世界各国のメディアアートフェスティバルを紹介する“Media Art in the world”の展示が行なわれている。

ヨハンナ・ライヒ氏の作品の“front”

優秀賞を受賞した、ドイツから参加したヨハンナ・ライヒ氏の作品。こちらに向かって果敢に挑みかける女性に次第に痣が浮かび上がり、仮想的に戦いのダメージを受けている。“詩的な戦い”の中で彼女は何と戦っているのだろう? アート部門/優秀賞“front”・Johanna Reich (C)Johannareich

アート部門/推薦作品の“素数ホッケー”

素数を使ったゲーム。エアホッケーゲームを応用し、それぞれのゲーム画面の向こうから振ってくる数字を、素数か素数以外かを瞬時に判断し、より多くの素数を獲得していくというもの。東京・有明のパナソニックセンター東京の“リスーピア”を始め、学習施設などに設置される小・中学生を対象とした知育遊具として開発された、もちろん大人も十分楽しめる アート部門/推薦作品“素数ホッケー”・リスーピアプロジェクトチーム 高野次郎 (C)松下電器産業(株) / (株)乃村工藝社

「呼吸する照明」とでも言えばいいのだろうか。全体を毛(実際はぬいぐるみのそれ)に覆われた球体(左)と、フェルト生地のような花びらを持つ球体(右)があるが、いずれも音や圧力に反応して、ゆっくり明滅したり収縮したりする。インタラクティブな要素を与えることでより“生物感”を高めている アート部門/推薦作品“CREATUREs”・植木淳朗 (C)Surroundings, imgl, Keio University

また、1Fホールでは、アニメーション部門大賞の“時をかける少女”を始め、“攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society”や“超劇場版ケロロ軍曹”などの劇場公開されたアニメーション作品を全編上映する上映会や、受賞作家を交えた受賞者シンポジウムやテーマシンポジウム、ワークショップなどのイベントも開催されている。

アート部門/推薦作品の“hanahana”

においを視覚化することをコンセプトにしたもので、さまざまな香りを葉っぱに吹きつけることで、さまざまなカラフルな花がスクリーン上に咲いていく アート部門/推薦作品“hanahana”・プラプラックス (C)(有)plaplax

アート部門/推薦作品の“diorama table”

ライトテーブルの中に動くおもちゃの電車や車が、テーブルの上に置かれた物体に反応して、その動きを変化させるというインタラクティビティー溢れる作品。会話を楽しみながら、たまにこれで遊んだりという感じで、カフェなどに置かれていたら楽しそうだ アート部門/推薦作品“diorama table”・高橋圭子(アートディレクション)/笹田晋司(プログラム) (C)高橋圭子/笹田晋司

アート部門/推薦作品の“Save YourSelf !!!”

アート部門/推薦作品“Save YourSelf !!!”・Hide Andrew代表 安藤英由樹 (C)安藤英由樹/吉田知史/前田太郎/渡邊淳司

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