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日本HP、仮想化導入の効果を示す「VMware Capacity Plannerアセスメントサービス」の提供を開始

2007年02月15日 16時50分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本HPは、仮想化ソフトウェアのVMwareを導入した場合の効果測定と、それに基づいた仮想化システムの推奨構成提案を行なう「VMware Capacity Plannerアセスメントサービス」の提供を開始する。

仮想化導入の効果を示す「VMware Capacity Planner」

「規模の大小を問わず、仮想化を検討している企業が急増している」

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部宮本義敬氏

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部宮本義敬氏

 日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部の宮本義敬氏は、同社のコールセンターへの問い合わせ(主に中堅中小企業から)のうち、仮想化に関するものの件数が増加していることを示し、サーバ仮想化への興味が大手企業だけでなく、中堅中小にも広がっていることを語った。

中堅中小企業からの仮想化に関する問い合わせが急増中(画面クリックで拡大)

中堅中小企業からの仮想化に関する問い合わせが急増中(画面クリックで拡大)

 また、仮想化導入の用途も、開発・検証やWindows NT環境の延命といったものから、情報システムの統合といった本格的な統合案件へと移り変わっていることを指摘している。宮本氏は情報システムの統合が本格化してきた契機を、2006年7月のVMware Infrastructure 3の提供開始と分析する。今後もシステム統合を目的として、初めて仮想化システムを導入する企業の増加を予測し、本日発表の「VMware Capacity Plannerアセスメントサービス」は、このような企業をターゲットとしていることを説明した。

仮想化導入の目的は、検証環境などから情報システムの統合へと移行している(画面クリックで拡大)

仮想化導入の目的は、検証環境などから情報システムの統合へと移行している(画面クリックで拡大)

ITコンソリデーションの入り口となる「サイジングサービス」

日本HP グローバルデリバリ統括本部 ソリューションサービス本部 システムマネジメントソリューション部 遊亀(ゆうき)泰之氏

日本HP グローバルデリバリ統括本部 ソリューションサービス本部 システムマネジメントソリューション部 遊亀(ゆうき)泰之氏

 日本HP グローバルデリバリ統括本部 ソリューションサービス本部 システムマネジメントソリューション部の遊亀(ゆうき)泰之氏は、「VMware Capacity Plannerアセスメントサービス」を、同社が行なってきたVMwareサービスの「構築サービス」、「保守サービス」に続く「サイジングサービス」であると位置付ける。サイジングサービスとは、サーバの台数やそれらの規模、運用形態などを調査し、ベストプラクティスを元にした望ましいシステム構成の検討、提案を行なうものだ。この提案を元にITコンソリデーション(統合)の検討へと進んでいくわけで、同社ではサイジングサービスをITコンソリデーションの入り口と位置付けている。

稼動状況のデータを収集後、既存データと比較しながら、適切なシステム構成の提案を行なう(画面クリックで拡大)

稼動状況のデータを収集後、既存データと比較しながら、適切なシステム構成の提案を行なう(画面クリックで拡大)

 VMware Capacity PlannerはVMware社が提供するソフトウェアで、顧客企業で運用中のサーバの稼動状況を調べ、VMware社が持つデータと比較しながら、最適なシステム構成を提示することができる。実測値ベースで説得力のあるプラン立案が可能だ。また調査に際しては、エージェントを利用しないため、サーバへの負荷は低く(CPU使用率で1%程度)、サーバの運用を止める必要はない。

 価格と納期は、調査対象のサーバ50台まで、データ収集期間30日で、ITコンソリデーションのコンサルティングを含まない場合で105万円(税込)からとなっている。

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