特別付録■ スプツニ子さんが選ぶアルバム10+1枚
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Big Science |
■ Laurie Anderson - Big Science (1982)
まずはスプツニ子の尊敬するアーティスト、ローリー・アンダーソンのデビューアルバムから。2005年に初台ICCギャラリーで彼女の回顧展を見て衝撃を受けて以来、音楽はもちろん社会的メッセージ性や彼女の創る独特の世界観にスプ子作品は多大な影響を受けています。
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ザ・フェイム |
既存の枠を完全にはみ出したセンスがスーパーかっこいい! 最近は電話機を着たり銀色のロブスターを頭にかぶったり、ますますサイボーグ・フェミニズム的シンボルと化している彼女。斬新奇抜だけどアリ、というかむしろそれを世界的ポップにしちゃった彼女のパワーを見習いたい!
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Hail to the Thief |
■ Radiohead - Hail to the Thief (2003)
Radioheadは他のアルバムも大好きだけど、ちょうどこのアルバムリリース時に彼らを初めてライブで観て人生大激動。「アーティストが宇宙を創るってこういうことなのか……」と感動し「私は観る側じゃなくてステージ側に立つーっ!」と決心した18歳の夏。今に至る。
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URUSA IN JAPAN |
■ Afrirampo(あふりらんぽ) - URUSA IN JAPAN (2005)
大学時代ロンドンで彼女たちのライブを観て会場にいた200人の英国人共々ぶっ飛びました。会場に靴を投げ「あたいの靴かえせー!」と絶叫するふたり。響くドラムとギターの爆音。日本語が分からないけどとりあえず叫んでるイギリス人。乙女ふたりの怒濤のライブから「生きる!」エネルギーがヒシヒシと伝わってきた!
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Loveless |
■ My Bloody Valentine - Loveless (1991)
ロンドンで一人暮らしを始めて、ちょっと寂しくて、ウォン・カーウァイの映画を観て陶酔なんかしちゃったりしていた18歳の青春とセットになっているアルバム。When You SleepやSometimesを聴くと当時がすごく思い出されて、なんだか切ない。これはもう一生切ないのかも。
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Live: Everything, Everything |
■ Underworld - Everything, Everything (2000)
15歳のとき、東京のTomato展でUnderworldの活動を知り、そのカッコよさにショックをうけました。以後ロンドン発信のデザインや音楽に興味を持つようになって、後にスプ子がロンドンに渡るきっかけにも。
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Computer World: Remastered |
■ Kraftwerk - Computer World (1981)
あれだけ斬新で革命的なモノをポップ・センセーションにした彼らはいつでもリスペクト。音もパフォーマンスも映像も、すべてが彼らの「テクノな世界観」にシャキーン!とハマってすごくカッコいいです。
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Perfume~Complete Best~(DVD付) |
■ Perfume~Complete Best~(2007)
デビュー直後にYouTubeで彼女達が「リニアモーターガール」とか「コンピューターシティー」を歌っているのを見て「ついにバーチャル世界について歌うアイドルがー!」と感動、ロンドンのクラブでDJしまくりました。音もPVの世界観も近未来的センスがステキ!
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Milk Man |
高校時代はDeerhoofばっかり聴いてました。アシンメトリーなリズムがめちゃくちゃカッコいい! ドラムとキュートなヴォーカル、短かくてキャッチーな曲。ライブ中もヴォーカルの子がピョンピョンウサギ飛びしてて楽しい! スプ子も一緒にウサギ飛びしちゃう!
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Plugs Plus |
■ Dat Politics - Plugs Plus (2002)
昔から大好きなフランスのエレクトロバンドですが、音楽もファッションも映像もセンスがかなり独特で、ヘタウマな感じがカッコいい。曲もキャッチーだし、すごくオススメです。コドモを作る機械の歌も「Dat Politicsっぽくカッコよくしたい!」と思って書いてました。
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ダウンタウンの ごっつええ感じ 音楽全集 |
■ ダウンタウンのごっつええ感じ音楽全集 - エキセントリック少年ボウイオールスターズ (1997)
人生で初めて買って聴き込んだアルバム。小学6年生当時、私があんまり「エキセントリック少年ボウイのテーマ」にハマっていたので両親がクリスマスにプレゼントしてくれました。あの曲の歌詞や語り、今聴いてもドキドキします。他の収録曲だと「ヅラヅラ☆アイランド」が好きです!
著者紹介――四本淑三
1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。
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