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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第31回

CDにする前の音楽データ、無料でどうぞ Denkitribeさんの挑戦

2010年07月24日 12時00分更新

文● 四本淑三

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M4TC: Derived

 YouTubeで世界的に知られたガジェットアーティスト、Denkitribe。その彼がついに1stフルアルバム「M4TC: Derived」(Amazon.co.jp)をリリースすることになった。

 アルバムはゲストボーカルに一十三十一(ひとみとい)、リミキサーとして国内チップチューン界の大御所SEXY-SYNTHESIZER、Saitone、さらにiPhoneアプリ「NESynth」の音源開発者・Ruchiといったメンバーで制作された。

 アルバムそのものはもちろん、注目すべきはアルバムのリリース形態。CDはLOiDレーベルから販売されるが、DAWソフト「Ableton Live」で制作されたアルバムのプロジェクトデータは、クリエイティブコモンズ・ライセンスで無償頒布される。

 つまりDAW上で楽曲データの構造を分析したり、自由に楽曲を再編集できるのだ(公式サイトダウンロードサイト)。

 さらにリミックス用にパラアウトしたオーディオトラック、Denkitribe氏自身がリミックスしたMP3音源もダウンロードできる。これらにもクリエイティブ・コモンズが適用される。特に後者はリミックスやマスタリングが違うだけで、CDとまったく同じ曲だ。

カバーワークなどは「ぼくらの七日間戦争」などのイラストを手がける加藤アカツキ。アルバムは8月11日発売だ

 音源や楽曲にクリエイティブ・コモンズが適用された例は珍しくないが、素材やシーケンスデータも含め、ここまで徹底的にオープンにされたという話は聞いたことがない。なにしろこれは一般のメジャー流通に乗る新譜なのだから、その点でも驚きだ。

 この極めて特殊な、そして近未来的なリリース形態を採った理由を、本人に会って確かめてみた。

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