![]() |
|---|
| 山本ニュー氏の代表曲「ひとりぼっちのドラムンベース」。彼の曲にのきなみ付けられるタグは「もっと評価されるべき」 |
ボーカロイドシーンの拡大に伴って、当然ながらその裾野も爆発的に広がっている。いわばIT用語で言うところのロングテールだ。
平たくいうなら、脚光を浴びるごく一握りのボーカロイドPの下に、大量の製作者たちがいるのである。しかし、なにしろ数が多い。作品のすべてを把握できるはずもなく、多くのものは埋もれてしまう。しかしそれゆえに「テール」部分はとても豊かだ。
その中から今回登場をお願いしたのが「山本ニュー」氏だ。ニコニコ動画でよく見る名前だけど、いったい誰? そう思っている人も多いのではないか。そんな彼の特徴は、とにかく多作であることだ。
他の作家に詞や曲を提供したり、歌ってみた、コラボ、マッシュアップと、オリジナル曲以外にも大量の動画が散在している。共通しているのは、ポップだが決して一般受けはしない、何かを狙った作風。再生数も驚くほど伸びない。2ちゃんねるの「最底辺製作者スレ」の住人として、ニコニコ動画の「最底辺ツアー」という動画にも参加していたらしい。
しかし、豊富な音楽的知識を背景に作品を作っていることは、曲を聞けばだれにでも想像がつく。旧来の批評用語を使うなら「鬼才」と呼ぶにふさわしい人だが、現在のところそこに用意されたスペースは音楽シーンの中にはない。そういう意味でも、今日的な動画サイトが生むべくして生んだクリエイターなのである。
山本ニュー氏は、本人いわく「ただのサラリーマン」で36歳。三重県在住の、二児の父だ。我々には取材のための予算がないため、取材はSkypeを使って行なった。どこまでが本当でどこまでが嘘なのか、まったく分からないインタビューをどうぞ。
この特集の記事
- 迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【後編】
- 迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【前編】
- 「作家が主役」の時代――JASRAC・部分信託で何が変わる?
- もうライブで使えるレベル――DIY楽器がますます進化
- 1万人が見た、CD全曲録音――USTレコーディングの挑戦
- 初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【後編】
- 初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【前編】
- アーティスト印税、安すぎた? 大物プロデューサーの決断
- 超マニアックなCD屋「メカノ」はなぜ潰れないのか
- 「オタクはUKパンク」? 英国記者が見た、日本の音楽文化














