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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」第18回

結局ブラックホールってどうやって撮影したの?

2019年05月29日 12時00分更新

文● イラスト●せれろんやまだ(@Celeron_ymd

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光も吸い込むのに姿が見えるのか!?

 令和になりましたが、平成最後の世界的ビッグニュース〝ブラックホールの撮影成功〟を語らずにはいられません。

 宇宙好きではなくとも、『ブラックホール』という名称は、〝なんでも吸い込む宇宙の天体〟として、大多数の方がご存知だと思います。が、せれろんやまだがこの一報を聞いた時に思ったのが、「あれ?ブラックホールって撮影できたん?」という点です。

 ブラックホールはその名の通り、周囲の光を吸い込んで〝黒い穴〟のように見えるので(諸説ありますが)、真っ暗の宇宙だと周りと同化してしまいます。つまり見たり撮影したりすることはできません。これまでは、周囲の空間がねじ曲げられたりする様子や、X線などの観測でその存在を間接的に捉えていました。そのため、「撮影されたってどういうことなの……?」と思ったのです。

 今回の〝撮影成功〟とはどういうことなのでしょう? それは、ブラックホールの周辺の〝明るいガスを利用し、ブラックホールの影を浮き上がらせること〟に成功したのです。つまり、ドーナツのように見えるあの写真の〝穴〟の部分がブラックホールなのです。

 「ブラックホールの周りに明るいガスのようなものがあれば、ブラックホールは影のようにその実体が浮き上がるはず」ということは、あのアインシュタインさんの『一般相対性理論』から導き出せます。が、それまでその様子は誰も見たことがありませんでした。しかし、人間の英知ってすごいものですねぇ……。地球上の8カ所の電波望遠鏡を仮想的に1つにして、超高解像度の地球サイズの望遠鏡にし、2017年4月に観測したのち、約2年をかけてそのデータを画像化、その結果があの光るドーナツのような写真です。そのデータ量ですが、なんと5ペタバイト。10テラバイトのハードディスク500台分です。こんなに有効活用されてハードディスクも嬉しいでしょうね(余らせる人)。

 そんなブラックホール、やはり気になるのは「どこにあるの?」「吸い込まれたらどうなるの?」「未来に行けちゃったりするの?」のような現実と空想ネタですよね? ブラックホール自体は話し出すと本何冊も書けちゃうので、ちょっと周りに自慢できる程度にまとめてみましょう!

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。

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