9月15日、TypeSafe AIから「Jev」という新しいAI技術が突然発表されました。まったく新しいアプローチで、アプリケーション内部の「選ぶ・採点する・可否を決める」を担うモデルとして登場したもの。計算と判定が速く、APIを通じて利用しても非常に安価なため、これまでのLLMとまったく異なる分野に使えそうだと、さまざまな検証がされています。筆者も何ができるだろうかと考えたのですが、ゲームのNPC制御やデバッグに使えると考え、実装してみました。
考えるのではなく即断する新AI「Jev」
Jevは、TypeSafe AIが開発した初の「System Oneモデル」として発表されています。
「システム1」とは、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンが著書などで広く紹介したことで知られるようになった“直感的な判断”を意味します。じっくり考える分、判断が遅い「システム2」と区別されます。
そして、TypeSafe AIは「ソフトウェアが直接利用できる、迅速かつ構造化された意思決定をするために構築された、新しいクラスの最先端モデル」とされています。「強化学習による的確な意思決定(RLCD)」というトレーニング手法を使った新しいアーキテクチャです。情報を入力すると、非常に高速に処理され、判断だけが戻ってくるという仕組みです。
判断のみに特化しているため、料金が非常に安く、入力100万トークンあたり0.042ドル、出力は無料です。アカウントを作成すると、5ドル分のトークンが無料で入手できるのですが、かなり使っているにもかかわらず、まだ使い切っていません。後述する敵エースとのバトルでは、自機は0.2秒ごと、敵エースは0.8秒ごとに2種の入力をして、約2分間のバトルをしました。入力の合計は約300万トークンでしたが、費用は0.126ドル、約19円でした。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第174回
AI
AIでMVを作るのは想像以上に大変だった 制作34時間、繰り返した“ダメ出し”でわかったこと -
第173回
AI
OpenAI「Astra」は何でもできる、だからこそ“プロの指示”が必要になる -
第172回
AI
ついにAIキャラクターと“ビデオチャット”へ 「MiniMax H3」がリアルタイム生成に接近 -
第171回
AI
5秒の動画を3秒で出せる 動画生成AI「MiniMax H3」が爆速に進化 -
第170回
AI
「うわ、すげえ!」Unreal EngineをCodexに操作させたら制作の常識が変わった -
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる -
第168回
AI
とんでもない動画生成AIが出てきた 無料で試し放題の「MiniMax H3」を徹底検証 -
第167回
AI
“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果 -
第166回
AI
社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁 -
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった - この連載の一覧へ






