その仕様で使うかどうかは別にして
どんどんスペックが上がっていくUSBケーブル
ここ数年、USBケーブルを取り巻く規格とトレンドは大きく変化した。充電能力は最大100Wから最大240Wへ、データ転送速度は40Gbpsから80Gbpsへと進み、映像まで同じType-Cプラグで扱える。一方、筆者の手元では1~3mの実用的なケーブルはほぼ揃ってしまった。そこで次なるターゲットに選んだのが、10~20cmほどのショートUSBケーブルである。
この長さならスマートフォンとモバイルバッテリーの接続、旅行先での充電、PCやスマートフォンと外付けSSD間のデータ転送にも使いやすい。長いケーブルのように机上で余った部分がとぐろを巻かず、モバイル環境にもデスク上にも適した小さな働き者なのである。
短くてもスペックには妥協せず
使い勝手がよさそうな15cmのUSBケーブルを衝動買い
今回のケーブル選びで筆者が最初に掲げた条件は、短くてもスペックで妥協しないことだ。出張や旅行にメインのUSBケーブルを持ち出し忘れても、その代役を十分に務められること。そして普段使いの鞄やショルダーバッグに簡単に取り付けられ、少々乱暴に扱ってもへこたれないタフさも欲しい。そんなぜいたくな要求をすべて受け入れてくれそうなケーブルを衝動買いした。
購入したのはAliExpressのHagibis Official Store。時期やカラー、セール条件によって価格は変動するが、筆者は2026年8月初め時点で1024円で手に入れた。USBケーブルとしては極端な安物ではないが、後述するスペックと構造を考えれば、なかなか優秀なコストパフォーマンスである。
全長は約15cm。高密度に編み込まれたケーブル被覆の両端には、240W、8K、80Gbps、USB4の文字が刻まれた亜鉛合金製と思われるシルバーのカバーがある。両端のカバーは付属の開閉式リングでつながり、全体がキーホルダーのようなループ形状になる。
コネクター先端はネジ式キャップに収納されている。キャップを回して外すと、両端からUSB Type-Cプラグが現れる仕組みだ。持ち歩いている間に、プラグにゴミやホコリが入りにくく、金属部分をほかの荷物にぶつける心配も少ない。もっとも、使用時には小さなキャップを紛失しないよう気をつける必要がある。
今回は筆者愛用のThinkPad X1 Nanoと、懐かしい3.5インチフロッピー風デザインのHagibis製NVMe SSDケースを接続した。このSSDケース側の公称は10Gbps対応であるため、ケーブルが持つ80Gbpsという巨大な通り道の一部しか使用しない。
実際のファイル転送ではSSDケース側の能力に見合うパフォーマンスを確認できた。これはケーブルの80Gbps上限を実測したという意味ではないが、少なくとも10Gbps対応SSDケースをボトルネックなく利用できたということだ。短いため余分なケーブルが机上を這い回らず、PCと外付けSSDの距離感もちょうどよい。
続いてNothingのCMF Phoneと同じSSDを接続した。スマートフォンから外付けSSD内の写真へ問題なくアクセスでき、モバイル環境でもショートケーブルの便利さを確認できた。スマートフォンとSSDを並べて使うなら、1mのケーブルより15cmの方がはるかに始末がよい。
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