テスターで見る限りは公称どおりの性能を持っている!?
さらにPOWER-ZのUSBテスターで内蔵eMarker情報を確認した。画面にはパッシブThunderbolt 5ケーブル、50V・5A・240W EPR、USB4 Gen4 80Gbps、Thunderbolt 5 80Gbpsと表示された。USB PDによる実際の最大電力は48V×5Aの240Wである。製品外装に印刷された数字だけではなく、それに対応するeMarkerが内蔵されていることが確認できたのは心強い。
映像伝送は8K対応をうたうが、もちろんケーブルを挿すだけであらゆるPCから8K映像が出るわけではない。PC、GPU、Type-Cポート、ディスプレイのすべてが対応して初めて能力を発揮する。また80Gbpsの実測にはThunderbolt 5またはUSB4 Version 2.0対応のホストと高速ストレージが必要だ。
では、これ以上のUSB Type-Cケーブルは存在するのか。Thunderbolt 5には映像表示時に送信側へ最大120Gbpsを割り当てるBandwidth Boostがある。ただし一般的な双方向データ転送は80Gbpsであり、USB PDの給電能力も現在は240Wが最大だ。長さを別にすれば、本製品は現時点でUSB Type-Cケーブルに望める主要スペックを、ほぼ全部載せした一本といってよいだろう。
現在は出かける時に使う鞄やショルダーケースへ、その都度このケーブルを移し替えて常時携帯している。しかし価格は1024円。充電にもSSD接続にも映像出力にも使える「もしもの時のお役立ちケーブル」と考えれば、普段使いしている3個の鞄すべてに取り付けても約3000円で済む。
ケーブルは普通、使う時だけ主役になる脇役である。しかし必要な時に手元になければ、240WのACアダプターも高速SSDも単なる荷物に変わる。その点、鞄の外側にぶら下がった本製品なら忘れようがない。筆者が次に衝動買いすべきものは、さらに高性能なケーブルではなく、残る2個の鞄用に同じケーブルをもう2本なのかもしれない。

今回の衝動買い
・ハギビス ショートUSB4ケーブル
・購入:AliExpress(Hagibis Official Store)
・価格:1024円(2026年8月購入)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第891回
トピックス
チプカシ「F-91W」の顔にスマホとの連携機能を詰め込んだ「F-B100W」を衝動買い -
第890回
トピックス
音が頼りのRay-Ban Metaを救うサウンドガイドチューブを衝動買い -
第889回
トピックス
手のひらサイズでコンセント3口も増設するUSB ACアダプター、CIO「Tap001」を衝動買い -
第888回
トピックス
9万円超のRay-Ban Metaを衝動買いしてわかった「AIグラスの現実」 -
第887回
トピックス
「もし初代Swatchが四角だったら?」そんなifを楽しめるアナログ腕時計を衝動買い -
第886回
トピックス
秋葉原で見つけた技適認証済みの電子バッジを衝動買い -
第885回
トピックス
USBケーブルとテスターの衝動買いが増えるほど、混沌の沼にハマってゆく -
第884回
トピックス
4台も衝動買いしてやっとわかった「スマートAIグラスの光と影」 -
第883回
トピックス
「Rokid スマートAIグラス」を衝動買い 周辺ツールが育てるAIグラス -
第882回
トピックス
「Rokid スマートAIグラス」はスマホ時代の電力インフラを味方につけたAIグラス - この連載の一覧へ














