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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第165回

AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった

2026年07月20日 07時00分更新

文● 新清士

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Fable 5はCodexより優秀? ロボット制作で比較した結果

 今回、Fable 5を中心に紹介しましたが、これには理由があり、やはりデザイン系の能力は、Codex(GPT-5.6)に比べて優れていると思われるためです。

 ロボットをモデル化するケースを見てみましょう。同じデザインで作らせても、複雑なデザインは、Codexにはかなり難しい印象です。とはいえ、Fable 5のデザインも、元のデザインをきちんと作れているとは言えず、まだまだ、期待される品質との間にはギャップがありそうです。

3Dデザインの結果。参照画像は下、Fable 5が上、Codex(GPT-5.5作成時)が真ん中

 また、プリビズをSeedance2.0のリファレンス動画にする場合には、それほど差がなく、むしろ形状が単純であるほうが良い可能性はあります。次の動画は、同じリファレンス画像を指定して作成した動画です。

△Fable 5とBlenderで作成したプリビズ(下)とSeedance 2.0動画(上)

△Codex(GPT-5.5作成時)とBlenderで作成したプリビズ(下)とSeedance 2.0動画(上)。

 注意点としては、抑制しても、それなりにトークン消費はかかるということです。筆者の環境では、100ドルプランのMaxでも、1シーンを作るのに、Fable 5の週間トークン上限の20~40%は使っています。

 筆者はこれまで、Blenderの習得に何度も挑戦しました。どうにも操作や概念を把握できず、そのたびに諦めていたのですが、まったく操作することなくBlenderを使ってシーン作成をすることができるようになりました。

 もちろん、3Dモデル単体の品質としてはまだまだ課題はありますが、これらは今後有効な方法が発見され、解消されていくと思われます。カメラワークやアニメーションの管理など、さまざまな機能を組み合わせることで、現在でも、プリビズ用途であれば、十分に使えると筆者は感じています。

 多くの人にとって、手を出しにくかった3Dの世界も、LLMとBlenderが接続することで新しい表現の可能性が開かれたことは間違いありません。新しい表現方法が、今後次々と発見されていくことでしょう。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社バリーン・スタジオ Creative Tech Lab./デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。2026年3月に発売したクラフト系サバイバルゲーム「Exelio」のAIによるキャラクターデザイン、3Dプロップの作成を担当。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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