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開発陣のインタビューもあわせてお届け!

手応えはまさに「悪魔城ドラキュラ」!最新作『Castlevania: Belmont’s Curse』の先行プレイレポート

文●ミヤザキ 編集●ASCII

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■完全新作で甦った「悪魔城ドラキュラ」の魅力とは?

 ここでは、本作のプロデューサである谷口勲氏と、ディレクターである外尾有樹子氏、そしてEvil Empireのクリエイティブ・ディレクターであるエマニュエル・ヌアイ氏へのインタビューを掲載。

 貴重なお話を聞けたので、ぜひともチェックしてほしい。なお、以下、文中は敬称略。

会場にて。左が谷口氏、右が外尾氏

Evil Empireのエマニュエル氏

――今作でEvil Empire、Motion Twinと共作に至った経緯は『Dead Cell: Return to Castlevania』だったと聞いています。どのような点に感銘を受けて、今回の開発に至ったのかを教えてください。

谷口:感銘を受けたのは、シリーズへの理解力と愛情が深いというところ。あとは、ゲームを作ることに対するこだわりが徹底しているところです。

 実は、DLCにあった「リヒターモード」は当初は実装できないだろうと諦めていたのです。ところが、ある日、彼らがそれが動いているところを見せてくれまして。

 彼らのファンや遊んでくれる人たちを喜ばせたいという物を作る姿は本当に素晴らしいと思いますし、感銘を受ける部分でした。それもあって、今回の共作に至りました。

――今作の舞台は『悪魔城伝説』から23年後という設定ですが、この時代を選んだ理由は?

谷口:もともとこのプロジェクトを進める時に、2Dの探索型のアクションを作りたいというところと、シリーズの象徴であるベルモンド家の主人公を登場させたい、ムチをコアに据えたいというところがあったんですね。

 そういうところを協議しながら、どこが一番いいかと考えた結果、この時代設定になりました。

――今回、女性主人公にした経緯を教えてください。

外尾:最初から女性と決めていたわけではなくて、世界観や物語を組み立てていく中で、自然と女性の主人公になっていきました。

谷口:そうですね。男性が主人公でも格好いいと思うんですが、今回の物語を考えると、自然と女性主人公になっていました。

エマニュエル:ストーリーを書き上げるにつれて、谷口さんや外尾さんが言ったように女性がしっくり来るねという話になりました。親子の絆や、母親のサイファ(『悪魔城伝説』のパートナーキャラクターのひとり)の呪いが引き継がれるという二人の関係性を考えた場合、娘がいいのではとなりました。

――難易度調整で気を遣った点や工夫された点を教えてください。

谷口:今回の開発においては、KONAMIの方ではIPオーナーという立場から、こうありたいとか、こういうらしさは残したいとか、そういった部分は枠組みとして作らせていただきました。今回はプレイフィールのいい、操作して気持ちいいアクションだったと感じていただけるよう、ある程度プレイヤーで戦略的に、攻撃的にバトルができるようにしたいと考えたんですね。ですので、自然と敵とのバトルはちょっと難しくなっています。

 ただ、初めてプレイする方や、あまりアクションゲームが得意ではない方もしっかり遊んでいただけるよう、レベルアップシステムを用意しています。それでもちょっと厳しいなと感じた方は、セッティングのところに難易度を調整できるような項目を用意させていただいているので、そちらで変更できるようにしています。

外尾:初期の「悪魔城ドラキュラ」といえば、なかなか苦しい状況の中を突破して、その先を見た時の喜びがあったと思うんですよ。本作も、手触りがいいアクションでありながら、ボタン連打でごり押しできるゲームというより、しっかり遊ばせたいという意図をもって難易度を調整していきました。

 ただ、レベル制を導入していますので、物語や世界観を楽しみながら先に進むこともできますし、やはり最後まで楽しんでいただきたいので、設定の方で難易度をカスタムできるようにしています。

エマニュエル:ユーザーに対して、フェアにするということを念頭に置いて開発しています。本作は、ある程度の手応えのある難易度を保ちながら、昔のファンにも、新規のプレイヤーにもあまり壁を感じさせず、入りやすいように気を付けて作りました。

 とくにプレイヤーが段階的にゲームの仕組みを理解し、ひとつずつ習得していく、そんな知識と自信をつけながら進めるような仕組みにしています。

――本作の世界観を構築するにあたってグラフィック表現でこだわったポイントを教えてください。

谷口:まず美しくありたいというのがありました。それにシリーズのゴシックな要素を継承したいという気持ちもあったので、舞台をゴシックな建物が多く存在するパリにしました。

 加えて、今回のゲーム性である“プレイヤーが操作していて気持ちいい”ものにしたいということもあり、アクションゲームの視認性を担保しつつ、ゴシック要素も備えるように彩度であったり、コントラストを強めに調整しています。

エマニュエル:グラフィックでは、背景に関しては谷口さんがおっしゃったように敵やアクションとのコントラストをとくにつけるようにしています。映画のようにしたいと考えました。

――本作はタイトル画面などでタロットカードが象徴的に使われていますが、こちらをモチーフにした理由は?

エマニュエル:本作の時代を考えますと、マルセイユ版タロットカードがありまして、それをオマージュして、独自のオリジナルタロットを取り入れたいと考えました。タロットカードには古くから神秘的、呪術的、オカルト的な結びつきがありまして、「Castlevania」のゴシックらしさにすごく紐づけられる要素ではないかと思いました。

 また、タロットカードにはサイファの力に強く紐づくものなので、彼女との絆というのもありますし、その神秘的な相性が彼女とのレガシーとして、またローズの物語に続くようなものではないかと思い、本作に取り入れました。

 タロットカードとアルカナシステムは本作のプレイの中で物語や世界観を形作る重要な要素になっていますので、それを楽しんでいただければと思います。

――タイトルを「悪魔城ドラキュラ」ではなく、「Castlevania(キャッスルヴァニア)」にした理由を教えてください。

谷口:これは本当に悩みました。チームや関係者の中でも悩みに悩んで、最終的に出したのが今回の決断となります。これまでのファンの方にも今回のタイトルをぜひ遊んでほしいという気持ちはありますし、それと同じくらい、これまでシリーズを遊んだことのない方にも触れていただきたいと想いがあったんですね。

 今の世の中は、情報が簡単にネットを経由して伝わっていきます。その結びつきというか、伝わりやすさを考えた時に、本作では「Castlevania」というタイトルにしようと決断しました。

――シリーズの継承している要素として、それぞれが気に入っているところを教えてください。

谷口:いっぱいあるんですけど、あえて言うと、レベルアップシステムであったり、RPG的なシステムですね。従来通りのレベルアップシステムである必要はないけれども、これは絶対に入れたいと初期から話していました。

外尾:私もいっぱいあるんですけど、燭台を壊すとアイテムがドロップしたり、壁を壊すと肉が出たりするところですね。Evil Empireのチームとも深く話をしたのですが、「悪魔城ドラキュラ」の“あるある”を出しあって、それで入れた要素です。ほかにもシャンデリアが落ちるなど、いろいろ入っています(笑)。

エマニュエル:強いて言うならすべてです(笑)。でもやっぱり、ムチですかね。ムチはやはり「Castlevania」を象徴するものでもありますし、あとは谷口さんが最初におっしゃったように探索型であること。そして、欠かせないのが、ボスですね。昔ながらのボスを入れること。

 加えて、燭台が壊せるなど、昔ながらのファンが楽しんでいただける要素を入れていますので、ノスタルジーファンはもちろん、新しいファンにも楽しんでいただけると嬉しいです。

――ローズの父のトレバー・ベルモンドは『悪魔城伝説』ではラルフという名前だったと思うのですが、今回トレバーになった理由は?

谷口:タイトルの時と同じような答えになってすみませんが、これも悩みに悩んで。今回の作品に関しては、できるだけ多くの皆さんにあらためて「悪魔城ドラキュラ」、「Castlevania」はこういうものなんだというのを楽しんでほしい考えがあって、情報の伝わり方であったりとか、調べた時の理解のしやすさを考えたうえで、この名前でいこうとなりました。

――気が早いですが、シリーズの今後の展望を教えてください。

谷口:これまで、コレクションの発売や、ほかのゲームとのコラボレーションなどをやって来て、今回の『ベルモンドカース』に繋がりました。

 まずは新作を皆さんにお届けできるところまでこれたことが個人的に嬉しいです。この先がどんどん続いていったら、すごく嬉しいですし、そうあってほしいと願っています。

――ありがとうございました。

 最後に会場の様子をちょっとだけ紹介。本作の発売まであと3ヵ月、ぜひ新しい「悪魔城ドラキュラ」あらため「Castlevania」に期待しよう!

入り口では、マンガ家・イラストレーターの寺田克也氏が描く本作のキービジュアルのポスター(サイン入り)がお出迎え

ステージの様子。巨大なスクリーンをバックに、ドラキュラの玉座をイメージした椅子と、左右にローズとトレバーの等身大アクリルパネルが置かれていた

フランスのパリをイメージした軽食も! 美味しくいただきました

こちらは来場者に配られたワイン風なぶどうジュースと、ワイングラス。こちらもドラキュラ気分に浸りながら、美味しくいただきました

【ゲーム情報】

タイトル:『Castlevania: Belmont's Curse』
    (キャッスルヴァニア ベルモンドカース)
ジャンル:探索型2Dアクション
販売:KONAMI
プラットフォーム:
PlayStation 5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox on PC/PC(Steam)
発売日:2026年10月15日予定
価格:
 Standard Edition:3850円(ダウンロード版)
 Midnight Edition:4950円(パッケージ版/ダウンロード版)
※パッケージ版はPS5/Switchのみ。
CERO:C(15才以上対象)

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