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「Interop Tokyo 2026」アスキー全力特集! 第46回

Interop Tokyoブースにてライブデモ 「絨毯爆撃型」DDoS攻撃の対策機能も

AIガードレール、データ主権を担保するなら「アプライアンス」で A10がハイエンド機種を初公開

2026年07月03日 11時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 生成AI活用を始めた企業の“最初のステップ”のひとつが、策定した「ガイドライン」を従業員に遵守させることだ。

 A10ネットワークスは、このガイドラインをポリシーとして実装し、従業員のプロンプトを制御できる「AIファイアウォール」を提供している。これは、アプリケーションとLLMとのやり取りをインラインで監視するハードウェアアプライアンスであり、同社のADC・プロキシ機能も統合されているのが特徴だ。

 Interop Tokyo 2026の同社ブースでは、このAIファイアウォールのハイエンドモデル「A10 Thunder 7468 - AI Firewall」が世界初展示されていた。ビジネス開発本部 本部長 兼 エヴァンジェリストである高木真吾氏に、その特徴を聞いた。

A10ネットワークス ビジネス開発本部 本部長 兼 エヴァンジェリスト 高木真吾氏、右は「A10 Thunder 7468 - AI Firewall」

AIガードレールを「アプライアンス型」で提供する強み

 A10ネットワークスのAIファイアウォールは、プロンプトインジェクションや情報漏えいといった生成AI特有のリスクに対応するAIガードレールソリューションである。

 高木氏は、よくある“パターンマッチング方式”のAIガードレール製品では、問題のあるプロンプトの見逃しや誤検知を防ぎきれないと語る。「パターンマッチングをいくら増やしたとしても、それぞれの誤検知が積み重なってしまう」(高木氏)

 一方で、同社のAIファイアウォールは、生成AI利用時のプロンプトやレスポンスをインラインで監視し、独自のAIモデルが不適切でないかを判定する“LLM方式”である。LLMがプロンプトのコンテキストを解析し、ガイドラインに抵触しているものを推論して、高精度での検知を実現。日本語にも対応し、プロンプトの検知を検証可能な「プレイグラウンド(Playground)」も用意されている。

人的施策では限界がある、ガードレールの遵守を強制できる

 運用においては、既に策定済みのAIガイドラインをそのままポリシーとして設定できる。例えば、製品ロードマップを保護するルールであれば、公開された製品情報を含むプロンプトは通過され、未公開のコードネームや発売日が含まれたプロンプトはブロックする。他にも、PII(個人識別情報)が含まれている場合は自動でマスキングを施し、プロンプトインジェクション攻撃も遮断する。

自然言語によるガイドラインをそのままポリシーに

 高木氏は、様々なAIガードレール製品が存在する中、A10ネットワークスの強みは「アプライアンス型」である点だと強調する。「公共機関や機微情報を扱う企業など、セキュリティ要件が厳しい業界でも、トラフィックを外部に出さずに利用できる。既存環境にインラインで展開できるのも強み。かつ我々の実績のあるADCやプロキシの機能もすべて使える」と語った。

 こうしたAIファイアウォールは、エントリーモデルである「A10 Thunder 1068」が先行リリースされ、2026年第1四半期から一部の日本企業向けに展開されている。今回初公開された「A10 Thunder 7468」は、3万人以上のユーザーを低遅延で監視可能なハイエンドモデルであり、今回のInterop TokyoのBest of Show Award「セキュリティ(For AI)部門」でも、準グランプリを受賞している。同モデルは、2026年第3四半期より提供される予定だ。

 展示ブースでは、セキュリティテスターを用いて大規模ユーザー利用環境を模擬したトラフィックをA10 Thunder 7468に印加。実際にポリシーに違反したプロンプトをブロックする様子が披露されていた。

ログの一覧からブロックしたプロンプトを確認できる

 今後はラインナップを拡充しつつ、MCPなどのプロンプト制御にも対応していく方向性だという。

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