このページの本文へ

A10ネットワークスのネットワーク環境モデル調査

500自治体中8割以上がαモデル 快適なクラウドサービス利活用に依然高い壁

2025年07月07日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 A10ネットワークスは、2025年6月25日、全国の“500自治体”を対象とした「2025年度ネットワーク環境モデルに関するアンケート調査」の結果を発表した。自治体のIT担当者に対して、2025年5月に実施している。

 現在、自治体のネットワーク環境モデルは、主に4つのモデルに分かれている。従来の「マイナンバー利用事務系」「LGWAN接続系」「インターネット接続系」の三層に分離する「αモデル」。その発展形として提唱されたのが、業務端末や業務システムをインターネット接続系に移行する「βモデル」「β'モデル」だ。

 この3つに加えて、2024年10月の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」で新たに提示されたのが、LGWAN接続系の業務端末からローカルブレイクアウトでクラウドサービスにアクセスする「α'モデル」となる。

 調査の結果、現状のネットワーク環境モデルは、αモデルが82%で圧倒的に多い。一方でα'モデルは6%、βモデルは5%、β'モデルは6%と、そのほかのモデルはほぼ横並びだった。

現在のネットワーク環境モデル

 αモデルは、物理的にネットワークが分かれているため、ネットワーク間のデータのやり取りが煩雑で、クラウドサービスの活用も制限される。一方のβ/β’モデルは、新たなセキュリティ対策などが必要になるため、移行の難易度が高い。

 こうした中で登場したα'モデルは、セキュリティレベルを落とさずに、比較的移行も容易となっている。調査においても、αモデル(およびその他)を採用する自治体のα'モデルへの関心度合いは、昨年調査の27%から47%へと上昇している。

 また、クラウドサービスの導入状況は、導入済みまたは導入を検討している自治体が、昨年調査の48%から「61%」へと上昇。ただ、導入を検討している27%の自治体の4分の1は、2025年度中に導入予定である一方で、7割ほどの自治体は導入時期が決まっていない状況だ。

クラウドサービスの導入予定

 調査では、人口50万以上の街や政令指定都市では全庁にクラウドサービスを導入している傾向が高く、SaaSの活用も進んでいる。一方で、人口50万人以下の自治体では部分的な導入に留まり、人口20万人以下の自治体では未導入や検討中が多く、「Office製品のサポート終了に合わせて導入を検討する」といった慎重な姿勢も目立っているという。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  2. 2位

    sponsored

    AIインフラ市場“一強体制”を崩せるか AMDが「Helios」で体現するオープン戦略とフィジカルAIのラストマイル

  3. 3位

    ビジネス・開発

    富士ソフトがエンジニア1万人超を「AIネイティブ」化 実装力を武器にフィジカルAIなど3本柱に注力

  4. 4位

    ITトピック

    IT技術者の8割超「AI生成コードには人間のレビューが必要」/「偽・誤情報を見破れる」と自信を持つ人はICTリテラシーテストの正答率が低い、ほか

  5. 5位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

  6. 6位

    デジタル

    買い切り型クラウド「pCloud」がDX総合EXPOへ CEO来日で日本展開を加速

  7. 7位

    ITトピック

    IT技術者の約半数が「AIの進化で転職を意識」/これから起きるのは「SaaSの死ではなく変容」/バックアップ市場は堅調に成長、ほか

  8. 8位

    sponsored

    「IT機器が高すぎる」「熟練メンバー不在で分からない」… 情シスさんの“現場の悩み”をエンジニア3人に聞いてみた

  9. 9位

    Team Leaders

    SharePointリストへの登録データを、CSVファイル形式に成形/変換して自動保存する方法

  10. 10位

    TECH

    攻撃するAIと防御するAI 日本企業のセキュリティ対策にいま何が必要か?

集計期間:
2026年07月15日~2026年07月21日
  • 角川アスキー総合研究所