NVIDIA、Windows PC向け新チップ「RTX Spark」発表 搭載PCは今秋発売へ
2026年06月01日 13時45分更新
NVIDIAは現地時間5月31日、Microsoftと協力し、個人向けAIエージェント時代のWindows PC向け新チップ「NVIDIA RTX Spark」を発表した。RTX Spark搭載の薄型ノートPCと小型デスクトップPCは、ASUS、Dell、HP、Lenovo、Microsoft Surface、MSIから今秋発売され、AcerとGIGABYTEのモデルも後に続く予定だ。
RTX SparkはBlackwell世代のRTX GPUと20コアのGrace CPUを組み合わせたスーパーチップで、最大1ペタフロップのAI性能と最大128GBのユニファイドメモリをうたう。NVIDIAによれば、1200億パラメータ級の大規模言語モデルをローカルで動かし、最大100万トークンの文脈を扱えるとしている。
RTX Sparkのグラフィックス性能として、90GB超の3Dシーンのレンダリング、12K 4:2:2動画編集、4K AI動画生成、1440pで100fps超のAAAゲーム体験などを挙げている。AdobeもPhotoshopとPremiereをRTX Spark向けに再設計し、AIや編集、カラー、エフェクトの処理を最大2倍高速化するとしている。
これは単なる「速いノートPC」の発表ではない。これまでの「AI PC」といえば、クラウドのAIにアクセスしやすいPC、あるいは一部のAI処理を手元でこなすPCという印象が強かったが、RTX Sparkが狙うのはその先だ。PC上でAIエージェントを動かし、ファイル検索、アプリ横断の作業、画像や動画生成、コード作成などをローカルで処理する。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは「PCは再発明される」と述べ、アプリを起動して操作する従来型のPCから、ユーザーが頼むと作業を進めるPCへの転換をうたいあげた。
ただし、初期のRTX Spark搭載機は高級機になる見込みだ。128GBメモリや1ペタフロップ級AI性能を掲げるPCが、いきなり一般的なノートPC価格に降りてくるとは考えにくい。それでも、NVIDIAはRTX Sparkで、GPUメーカーからPCプラットフォーム企業へさらに一歩踏み込むことになった。
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