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VPNからZTNA/SASEへの移行を考える 課題とサービス紹介まで 第4回

Zscaler・パロアルト・Cloudflare・フォーティネット・Catoを比較

出自で決まる「SASE」の最適解 主要外資ベンダー5社のコンセプトと強み

2026年05月29日 08時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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Cloudflare:CDN出自の高速SASEは中小企業にも最適

 次に紹介するのは、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を出自とし、その強力なグローバルネットワークインフラを利用してSASEも提供するCloudflareだ。世界330都市以上にPoP(接続拠点)を展開し、すべての拠点で同一のIP空間を共有するAnycastネットワークが、SASEの高速かつ安定した接続基盤となっている。

 同社のSASEが「Cloudflare One」であり、SSEの主要セキュリティ機能やSD-WAN(Magic WAN)を備えるフルSASEソリューションである。コントロールプレーンやデータプレーン、インフラストラクチャレイヤーが統合された設計で、運用負荷を軽減できることが特徴だ。

Cloudflare One(Cloudflareの製品サイトより)

 また、コストパフォーマンスの高さや導入の容易さも強みであり、50ユーザーまでSSEの一部機能を無料で使えるFreeプランも用意されている。Cloudflareを既に利用している企業はもちろん、中小企業にとっても現実的な選択肢となり、さらに大企業までスケールできる柔軟性を備えている。

フォーティネット:オンプレミスとクラウドの「真の融合」

 4社目のベンダーが、UTMのパイオニアであり、出荷台数ベースで世界トップシェアを誇るファイアウォール「FortiGate」を展開するフォーティネットだ。

 同社のフルSASEソリューション「FortiSASE」が掲げるコンセプトが、FortiGateの強みを活かした「ユニファイドSASE」だ。多くのベンダーがクラウド移行を促す中で、オンプレミスとクラウドが混在するハイブリッド型SASEを基本形に据える。

 これは、オンプレミス(FortiGate)とクラウド(FortiSASE)を同一のアーキテクチャとしてシームレスに融合させるという設計思想で、接続元の多様化やネットワークの複雑化が進んでいる現在のインフラ環境にも対応する。

 具体的には、オンプレミスとクラウドの双方が、単一のOS(FortiOS)やエージェント(FortiClient)、管理ツール&データレイクによって統一されている。これにより、どこから接続しても一貫したポリシーを適用でき、運用の煩雑さも軽減できる。

ユニファイドSASEのイメージ

 そのため、FortiGateのユーザー企業は、既存のインフラをクラウドに拡張するような感覚で、脱VPNや一元管理のためにFortiSASEを検討しやすい。また、拠点やリモートが混在する環境を、効率よく管理したい企業に対しても有力な選択肢となるだろう。

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