HPの新世代カジュアルゲーマー向けモデルをレビュー

HyperXブランド初のゲーミングノートPCは、OMEN時代からどう進化したのか? 「HyperX OMEN 15」

タカフグ 編集●ASCII

提供: 日本HP

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冷却性能とキーボードを大幅強化したHPのカジュアル向けモデル

 まずはHyperX OMEN 15の筐体から見ていこう。印象深いのは、天板やディスプレイ下部に刻印されたHyperXのロゴだ。ロゴ自体は見慣れたものだが、PCの筐体にこのロゴが刻印されているのには目新しさを感じる。

 なお、本機の位置づけとしては、OMENの兄弟ブランドである「Victus」ブランドの「Victus 15」の後継という扱いになる。VictusはゲーミングPCの初心者向けのラインアップであり、その後継となるHyperX OMEN 15は、カジュアルゲーマー向けのモデルとなっている。

 画面サイズは15.3型で、大きさは約343(W)×253(D)×27(H)mm。重量は約2.52kgとなる。ゲーミングPCだけあり、一般的なノートPCに比べると高さがあり、重量も重めになっているが、フットプリントは比較的コンパクトに収まっている。

 
 

 本機の設計において重要なポイントが、強化された冷却設計だ。筐体内部で空気を圧縮してヒートシンクや排気口に強制的に送り込むという「ハイパーバリック(高圧エアフロー)」なる設計を取っており、従来よりパワフルにエアーを送り出せるようになっている。また、内部のエアフロー経路をできるだけ直線的かつ障害物の少ない設計にしており、さらに背面部分の排気口も大型化させたことで、より効率的に熱を排出できるようになっているとのことだ。

本体背面(奥側)には排気口が大きく取られている

 こうした冷却性能の進化により、HyperX OMEN 15ではより高性能・高発熱のパーツを扱えるようになった。従来のVictus 15では、TPP(Total Platform Power:GPUのTGPとCPUのTDPの合算値)が最大105Wまでしか対応していなかったところ、HyperX OMEN 15の設計では170Wまで対応できるという。

 また、内部のファンを逆回転させることでホコリの堆積を軽減する独自のファンクリーニング機能も搭載している。このうち、インテル製CPU搭載モデルでは定期的に自動クリーニングを行う設定が可能となっている。一方、AMD製CPU搭載モデルでも手動操作によるファンクリーニング機能を備えており、日常的なメンテナンス性を高めている。

ファンに関する設定は、ユーティリティーソフト「OMEN Gaming Hub」のパフォーマンスコントロールタブにある。HyperX OMEN 15のインテル製CPU搭載モデルは、自動でファンクリーニングが実施されるようになっているが、「ファンクリーニングを開始」を押せば手動でファンクリーニング機能を実行できる。自動クリーニングを無効にする設定も可能だ

 本機のディスプレイについては、近年のノートPCで増えているアスペクト比16:10を採用している。従来の主流である16:9に対して縦方向の面積が増えるため、筐体に対する画面占有率も高くなっている。

 パネルの解像度は2560×1600ドット(WQXGA)。リフレッシュレート180Hz/応答速度3msとゲーミングを意識したスペックだ。IPSパネルを採用しているため、視野角の広さや色味の鮮やかさも申し分ない。

16:10の比率にすることで、画面占有率が向上している

 さらに、HyperX OMEN 15はキーボードにも強いこだわりが見られる。本機のキーボードは最大8000Hzのポーリングレートに対応しており、1秒間に最大8000回の入力情報をPCへ送信可能だ。この点は、ゲーミングデバイスブランドとして知られるHyperXの技術力が色濃く反映されている部分と言えるだろう。

 入力から受付までの応答速度は約0.125msと非常に高速で、シビアな操作が求められるゲームプレイにおいても入力遅延を極限まで減らしている。従来のOMENゲーミングノートPCでは、キーボードのポーリングレートは200〜250Hz程度で、応答速度も約4〜5msだったとされており、本モデルではキーボード性能が大幅に進化したことが分かる。

キーボードはテンキーつきのフルサイズ。8000Hzのポーリングレートで高速応答を実現する

 FPSやMOBAをはじめとした対戦ゲームのほか、音ゲーなど入力タイミングがシビアなゲームでは、デバイスの入力遅延が少ないほどプレイに有利だ。ゲーマーにとっては嬉しい改善ポイントといえるだろう。

 なお、キーボードはテンキー付きのフルサイズで、設計にあたってはVictus 15世代のユーザーフィードバックを反映。矢印キーやファンクションキーのサイズをアップさせているとのことだ。主要26キーはロールオーバー(同時入力の認識)に対応し、アンチゴースト(誤入力防止)機能も備えているため、ノートPCの内蔵キーボードとしては相当に優秀だ。RGB LEDのバックライト付きなので、ゲーミングらしい見た目の美しさも楽しめる。

右側面のインターフェース。USB Type-A 10Gbps、有線LAN(1GbE)を搭載

左側面のインターフェース。電源ポートとUSB Type-A 10Gbps、オーディオジャックを搭載

背面のインターフェースは、USB Type-C 10GbpsとHDMI 2.1を搭載

 次に、インターフェース面についても紹介しておこう。端子はUSB Type-A(10Gbps)×2、USB Type-C(10Gbps)、有線LAN(1GbE)、HDMI 2.1、オーディオジャックなどを搭載しており、これらは左右の側面と背面にそれぞれ配置されている。USB Type-Cは、USB Power DeliveryとDisplayPort 1.4の機能も搭載されているため、電力供給や映像出力も可能だ。

 製品の耐久面に関しては、耐衝撃や湿度・温度などMIL-STD 810H規格の耐久試験を複数実施しており、しっかりと安全性を確保している。加えて、3D音響技術「DTS:X Ultra」に対応していることや、HyperXで培われたサウンドチューニングの知見により、明瞭で没入感のあるゲーム音声を体験できる点も魅力と言えるだろう。

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