今日17日、ソフトバンクによるコンシューマー向けAIプロダクトの発表会が開催された。顔写真を登録するだけで、AIが服のコーディネートや購入を提案してくれる「glance」の進化や、生成AIを無料で気軽に体験できる新サービス「誰でもAI」のローンチなど、AIに関する取り組みが多数発表された。
しかし、本発表会の最大の目玉は、次世代スマートフォン「Natural AI Phone」の国内独占販売の発表だった。このNatural AI Phoneを中心に発表会の様子をお届けする。
アプリ操作をAIが代行
OSレベルで融合した「Natural AI」
Natural AI Phoneは、Brain Technologiesが開発したAI特化型の5Gスマートフォンだ。最大の特徴は、独自のAIエージェント「Natural AI」がAndroidに深く組み込まれていること。これまでのAIは、ユーザーが目的ごとにアプリを切り替えてスマホを操作していた。ソフトバンクのコンシューマ事業統括 プロダクト本部 本部長の足立泰明氏は「Natural AIはユーザーに変わってアプリを操作し、情報を取得して提案をしてくれます」と説明した。
具体的には本体右側面のAIボタンを押すだけで、画面内容を理解したAIが次のアクションを提示し、お店の予約やカレンダーへの登録、メッセージ送信までをアプリを切り替えることなくシームレスに完結させる。
足立氏は「これを実現するためにはアプリベースではなく、OSレベルで組み込む必要がある」と語り、「AIは一部の人だけの技術やツールではなく、すべての人々の日常に寄り添う存在であるべき」と、同社が目指すAIのあり方を強調した。
「アプリを開く」時代の終焉
Brain Technologies CEOのジェリー氏が語るパラダイムシフト
発表会後半には、Brain TechnologiesのCEOであるジェリー・ユー(Jerry Yue)氏が登壇し、この画期的な端末が生まれた背景を熱く語った。
ジェリー氏は「新しいテクノロジーが出てきた時には古い時代に囚われることなく、それに合わせてデザインを変えていくことが重要」と指摘する。これまでのスマホは「アプリ」を中心に設計されており、食事に行きたいと思ったときも、メッセージアプリ、検索ブラウザー、地図アプリ、決済アプリと、いくつものアプリを行き来しなければならなかった。
しかし、同社が目指すのは「人間がアプリに合わせる」のではなく「AIが人間の思考に合わせて動く」世界だと言う。ジェリー氏は「私がディナーと頭に思い浮かべた時には、一緒に食事をする相手の事しか考えません。そこに行くまでにレストランを予約するとかどう移動するとか、どれで支払うとかまで考えてないわけですね。ただ、私がディナーに行きたいと思った時に、アプリがそれをやる。そこに至るまでのことをすべてやってもえるのが、Natural AI Phoneなのです」と語気を強めた。
また、「なぜ日本、そしてソフトバンクをパートナーに選んだのか」という質問に対し、ジェリー氏は「AIが今後は中心になっていくというビジョンが合致してるから」と回答した。さらに、彼自身が幼少期に日本でロボット工学に触れ、日本の先進的なテクノロジーに深い感銘を受けたというエピソードも披露し、日本市場への強い期待を覗かせた。
「Natural(自然)」であることの意味
ジェリー氏のプレゼンで特に印象深かったのは、Natural AIという名前に込めた想いだ。同氏は「将来のテクノロジーはナチュラル、つまり人の感覚とか感性に合わせたものになる」と言う。
絶え間なく不要なプッシュ通知が届き、私たちの思考の流れを遮る現在のスマホ体験とは異なり、ユーザーの状況を理解し、「邪魔になるようなものから皆さんを守るもの」こそが、真の意味での「自然なテクノロジー」だと主張した。
Natural AI Phoneは、4月24日からソフトバンクにて国内独占販売が開始される。価格は9万3600円だが、48回払いの新トクするサポート+の場合は24ヵ月間、月1円になる。
AIがユーザーの「パーソナルな代理人」になるという体験。この端末が日本のスマートフォン市場にどのような一石を投じるのか、今後の動向に注目していきたい。
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