ソフトバンクとauの競争状態に
2008年、3Gに対応したことで、日本でソフトバンクに独占的に扱わせた。ソフトバンクとしては、iPhoneの日本初上陸に対してお祭り感を演出するために前夜祭を開催して、長い行列をつくらせたりしていた。
その後も、数年にわたって発売日にはセレモニーを実施。孫社長だけでなく、上戸彩さんも登壇するなど、iPhoneの発売をかなり煽ってきた。
ソフトバンクの独占販売から3年が経過した2011年、2番手としてKDDIがiPhone 4Sから取り扱いを開始するようになる。
翌年、田中孝司社長(愛称・田中プロ)が、iPhone 5を発売する際、ソフトバンクの対抗策として打ち出したのが「テザリング」だった。
iPhoneを買うならソフトバンクという風潮がある一方、当時のソフトバンクはネットワークの容量に限りがあり、またその頃はプラチナバンドもないなど、iPhoneの目玉機能であったテザリングを提供できていなかった。そんななか、田中プロが「KDDIはテザリングを提供する」としたことで、買い替えを検討するソフトバンクiPhoneユーザーの目が一気にKDDIに向き始めたのだ。
焦った孫社長が打って出たのが、第4のキャリアであったイー・モバイルの買収だ。イー・モバイルは1.7GHz帯でサービスを提供しており、ソフトバンクが手に入れれば、iPhoneの通信品質はかなり向上する。イー・アクセスとイー・モバイルの創業者である千本倖生氏も「渡りに船」とばかりに、ソフトバンクに売っぱらってしまったのだ。
経営再建中だったウィルコムを子会社化し、イー・アクセスと合併させたのも、ソフトバンクとしては「基地局の場所が欲しかった」という理由が大きい。
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