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開設半年で650社が登録、9000人が集結 埼玉のイノベーション創出拠点「渋沢MIX」でつながりが生まれている

企業連携、実証フィールド、資金調達へ。S4プログラムで成長したスタートアップが成果を披露

特集
埼玉県のイノベーション創出拠点「渋沢MIX」

提供: 埼玉県

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渋沢MIXが描く埼玉のスタートアップエコシステム

 2日目は、埼玉県知事の大野元裕氏をはじめ、クオンタムリープベンチャーズ株式会社 代表パートナーの諏訪博俊氏(スタートアップアドバイザー)、株式会社産業経済新聞社 さいたま総局長の那須慎一氏(共創コーディネーター)、株式会社コミュニティコム 代表取締役の星野邦敏氏(チーフコミュニティマネージャー)が登壇。ファシリテーターは株式会社コミュニティコムの山田里江氏が務め、渋沢MIXのこれまでの取り組みと今後の展望について語るトークセッションが行われた。

左からDAY2のトークセッションに登壇したファシリテーターの山田氏、諏訪氏、大野知事、那須氏、星野氏

 セッションでは大きく3つのテーマが議論された。まずは、渋沢MIX開設からこれまでの取り組みと手応えについて。

 大野知事は、開設から約半年で650社以上が会員登録し、延べ9000人以上が施設を利用したことを紹介。「専門人材への相談も170件に達した」と成果を報告した。諏訪氏は、渋沢MIXの役割について「アイデア段階から多様な関係者と議論することで事業の解像度が上がり、資金調達の可能性を高める基盤ができつつある」と評価した。

「資金調達の可能性を高める基盤ができつつある」と語る諏訪氏

 那須氏は、若い起業家と県内の先輩経営者を結びつけた事例を紹介し、交流から新たなビジネスが生まれ始めている手応えを語った。星野氏も、「施設という“場”があることで会員同士の交流が継続し、出資につながる事例も生まれつつある」と述べ、コミュニティ形成の重要性を強調した。

「出資に繋がるような事例も生まれつつある」と語る星野氏

 続いて議論は、今後の埼玉県のスタートアップエコシステムへと移った。

 大野知事は「県内には多様な産業が存在する。渋沢MIXをハブとして人と企業がつながるエコシステムを構築していきたい」と展望を語った。諏訪氏も、「人・物・金・情報の集積に加え、実証フィールドの提供や、最初の顧客となる“応援団”の存在が重要だ」と指摘した。

渋沢MIXをハブとしたエコシステム構築への期待を語る大野知事

 那須氏は、県内企業を取材してきた経験から、「埼玉県には大企業から中小企業まで多様な企業が存在し、スタートアップとつながる土壌がある」と指摘。企業同士の横の連携が広がる可能性にも言及した。

「渋沢MIXを通じて中小企業とスタートアップのつながりが生まれている」と語る那須氏

 最後に、これからの渋沢MIXの役割について議論が行われた。諏訪氏は「初期のスタートアップにとって、実証の場やファーストクライアントと出会える拠点としての役割が重要になる」と強調した。

 大野知事は、県内企業をつなぐだけでなく、東京や大阪、さらには海外とも連携する「ハブ・アンド・スポーク」の役割を担う拠点としての期待を示した。また、多様な県内マーケットを実証フィールドとして活用することで「持続的な経済発展につなげたい」と語った。

オープンイノベーションプログラム「Canvas」の展示ブースで、森永乳業株式会社と株式会社Agnaviの協業による日本酒とチーズのペアリングの取り組みについて説明を受ける大野知事

回り始めた渋沢MIXの成長サイクル

 本デモデイを通じて、S4プログラムに参加したスタートアップが、メンタリングや実証フィールドの獲得、資金調達など、中間発表から確実に事業を前進させてきた様子が紹介された。渋沢MIXという物理的な拠点が生まれたことで、スタートアップ、中小企業、支援者、自治体が継続的に関わり合う機会も広がりつつある。

 次年度以降も、埼玉県ならではの産業基盤やネットワークを活かし、多様なプレイヤーが交わることで、新たなイノベーションが生まれていくことが期待される。

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