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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第226回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 3月14日~3月20日

エンジニアがAIコーディングに感じるメリットと課題/「数年以内にAIエージェントから深刻な情報漏洩」の予測、対策は? ほか

2026年03月23日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[OSS][AI] コアテクノロジー領域で採用が高まるオープンソース、AI/ML領域でも40%がOSS採用(The Linux Foundation Japan、3月17日)
・オープンソースソフトウェア(OSS)の採用率、AI/ML領域では4割に到達
・OSSの有償サポートは「ミッションクリティカルなワークロード」で浸透
・OSSセキュリティ評価基準の断片化、評価実施の普及が大きな仮題

 LF Researchによる年次レポート「世界のオープンソースの現状 2025」より。オープンソースソフトウェア(OSS)は、「OS」(55%)、「クラウド/コンテナ」(49%)、「Web&アプリ開発」(46%)など、コアテクノロジー領域全体で採用されている。新たな領域である「AI/ML」でもOSS採用率が40%と、2024年比で5ポイントの伸びを見せる。OSSの主要ビジネスモデルである有償サポートは、「ミッションクリティカルなワークロード」(54%)、「機密データを扱うシステム」(43%)、「規制のある業界環境」(38%)などで普及している。課題としては、OSSのセキュリティ評価/認証手法に明確なコンセンサスがなく、OSS導入前のセキュリティ評価の採用率が低い点を指摘している。

 ⇒ AI/ML技術領域においてもOSSの存在感が増しています。「組織の未来にとってOSSは価値がある」が83%、「OSSプロジェクトへの積極的な参与で組織競争力が高まる」72%と、調査結果からはオープンソースへの高い期待がうかがえます。

2025年版“世界のオープンソースの現状”(出典:Linux Foundation)

エンタープライズのテクノロジースタック各領域におけるOSSの採用率(出典:Linux Foundation)

OSSの信頼性を担保するために企業が期待するセキュリティ認証(地域ごとの順位)。大きな“分断”がある点が課題(出典:Linux Foundation)

[働き方] 340万人のストレスチェック分析から、40代/50代以上のミドルシニア層の「疲弊」が浮き彫りに(ヒューマネージ、3月12日)
・2020~2025年/のべ340万人のストレスチェックデータを大規模分析
・2020年と2025年を比較、40代/50代以上でストレス反応が悪化、20代は良化
・40代/50代では「働きがい」「自分の技能の活用度」の悪化が継続

 2020~2025年/のべ340万人分のストレスチェック結果を大規模分析した調査結果。2020年と2025年を比較すると、40代/50代以上は「ストレス反応(ストレスによっておこる心身の反応)」が悪化、一方で20代は良化傾向にある。原因のひとつとして、20代/30代では改善されている一方、40代/50代以上では改善が見られない「ソーシャルサポート(上司や同僚からのサポート)」が挙げられている。また、測定した9項目のうち「働きがい」や「自分の技能の活用度」において、20代/30代と40代/50代以上の差が拡大していた。

 ⇒ 若年層とミドル・シニア層で、働くうえでのストレス傾向が大きく異なる結果に。若年層は働き方改革、健康経営の推進、離職の防止等の企業の取り組みが奏功して改善傾向、一方でミドル・シニア層は、AI活用など技術の急速な進展がもたらす役割の変化などから「経験が活かしにくい」と感じている、と分析されています。

2020~2025年調査における、高ストレス者(医師による面接指導の対象となりうる人)の割合(出典:ヒューマネージ)

年齢層別の「働きがい」の推移。20代は良化、40代/50代以上は悪化と対極的(出典:ヒューマネージ)

「自分の技能の活用度」の推移。こちらも40代/50代以上は悪化(出典:ヒューマネージ)

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