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次世代の起業家が岐阜から誕生!?「ぎふビジネスプランコンテスト」開催レポート ~高校生の柔軟な発想と圧倒的なリサーチ力が未来を拓く~

提供: 岐阜県起業家精神育成プロジェクト事業/岐阜県

社会が抱える課題解決につながるビジネスプランを考案し、ファイナリストに選ばれた8組のうち表彰式に参加した6組(都合により2組は不参加)

 地域産業の担い手の育成や経済をけん引する新しい産業やイノベーションの創出に力を入れている岐阜県では、中高生を対象にした「アントレプレナーシップ教育プログラム」を開催するなど、起業家精神の向上に取り組む。その一環として、2025年度に「ぎふビジネスプランコンテスト」(以下Gifu BC)が開催された。

岐阜県が注力する「アントレプレナーシップ教育」

「Gifu BC」は岐阜県内の高校生を対象にしたビジネスコンテストで、狙いは「身近な課題・好きなことなどを出発点に、社会に向けたアイデアを考え、表現する力を養う」こと。これまでは「ぎふビジネスアイデアプレゼンテーション」として開催していたが、今回は内容を刷新。審査体制も変更され、岐阜県や東海圏で活躍している起業家・起業支援者のほか、東京の起業家にも協力を仰ぎ、地元目線だけではない幅広い視点からアイデアを評価する体制となった。

 主催は岐阜県で、共催に岐阜大学・岐阜県信用保証協会・日本政策金融公庫岐阜支店が名を連ね、岐阜県教育委員会の後援を得て、過去最大の規模で実施。2025年7月17日から10月24日にかけて応募を募り、今回は76件の独創的なビジネスプランが集まった。

 2026年1月24日に「OKB岐阜大学プラザ」で選ばれた8組のファイナリストによるプレゼンとその審査、表彰式を実施予定だったが、大雪の影響で後日内容を変更して行った。各グループが提出した動画でのプレゼンテーションを審査員が見て審査し、日を改めて、表彰式のみ2026年2月19日に「ソフトピアジャパンセンタービル」で開催された。

県立岐南工業高等学校のグループによるプレゼン動画。ロボコンキットを使った子ども向けイベントをビジネスプランとして考案

N高等学校の片野茉奈加さんによるプレゼン動画。不登校の子どもたちによる宮川朝市への出店や、ペイフォワードの仕組みを利用したビジネスプランを考案

考案したビジネスプランに対して、第一線で活躍する起業家・起業支援者の評価を聞けるのも「Gifu BC」の魅力

独創的かつ実現性も高い8つのビジネスプランが賞を受賞

 グランプリ(岐阜県知事賞)を受賞したのは、県立岐阜農林高等学校の食品乾燥班。ビジネスプラン名は「段ボールで食品ロス削減プロジェクト!」。段ボールでソーラーフードドライヤー(乾燥装置)を制作し、長期保存可能な乾燥食品を作るというもの。身近にある廃材を活用して規格外の野菜や果物などを乾燥することで、食品ロス削減に貢献できる点に着目した。

 すでに地元企業と行った実験や、地域への普及を目的とした制作ワークショップも好評で、実用化に向けた課題についても入念に調査した点が高評価につながった。このビジネスプランは、京都大学の「テクノアイデアコンテスト」でも準グランプリを受賞。それをきっかけに特許出願についてもアドバイスを受けたそう。現在もチームの面々で改良を進めており、実用化が期待される。

県立岐阜農林高等学校の食品乾燥班。代表して2名が登壇。説得力のあるビジネスプランのプレゼンは見事だった

 準グランプリ(岐阜県教育委員会賞)に輝いたのは、県立加納高等学校の松本光生さん。ビジネスプラン名は「稼働率4割の結婚式場を活用。出会いと雇用を創出する式場コンパ」。実父の体験からヒントを得て、遊休施設の活用と婚姻数増加につながるビジネスモデルを考案。出生数低下という社会課題の解決に向き合うアイデアや、100を超える岐阜県・愛知県の式場から31件を選んで自ら電話で調査した行動力などが評価につながった。身近にある悩みから生まれた見事なビジネスプランだった。

県立加納高等学校の松本光生さん。大人顔負けのユーモアを交えたプレゼンが印象的だった

 グランプリ・準グランプリを合わせて、今大会では合計8つの賞が授与された。受賞した学校名・グループ名・ビジネスプラン名は以下のとおり。

グランプリ(岐阜県知事賞)
県立岐阜農林高等学校/食品乾燥班
段ボールで食品ロス削減プロジェクト!

準グランプリ(岐阜県教育委員会賞)
県立加納高等学校/松本光生
稼働率4割の結婚式場を活用。出会いと雇用を創出する式場コンパ

審査員賞(NOBUNAGAキャピタルビレッジ)
県立岐阜農林高等学校/微生物フロンティア
外来種の駆除と利用を発酵調味料で

審査員賞(火-Okoshi)
N高等学校/片野茉奈加
飛騨の朝つながる未来創造プロジェクト

チームワーク部門賞
県立池田高等学校/もみがんず
もみエコねぶくろ 〜もみ殻から始まる防災・SDGs教育〜

ユース・アイディア部門賞
県立岐阜高等学校/RTJ
ウィジック

リアル・チャレンジャー部門賞
県立岐南工業高等学校/電気研究会
ぎふ発!STEAMイベントプロデュース事業

ローカル部門賞
県立高山工業高等学校/さるぼぼーいず 2025
ふるさとの未来を燈す「和ろうそく光源」ビジネス

 高校生の柔軟なひらめきはもちろん、それを支える「実現性」や「継続性」を裏付けるリサーチ力の高さには見張るものがあり、岐阜県にアントレプレナーシップ教育が着実に浸透していることを実感させた。

 今後も、岐阜県は中高生を対象にしたアントレプレナーシップ教育に力を入れていく。アントレプレナーシップ(起業家精神)には、予測不能な社会を生きるためのヒントが詰まっている。興味がある方はこれからの企画にぜひ参加してほしい。

グランプリ受賞を喜ぶ県立岐阜農林高等学校の食品乾燥班のメンバー。授業で学んでいたことが生きたそう

グランプリと準グランプリ受賞者が、会場でビジネスプランのプレゼンテーションも行った