連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第225回
市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 3月7日~3月13日
インフラ技術者の7割が“OS・基盤技術の理解不足”に直面/AIを育てる新職種「AIトレーナー」は儲かるか? ほか
2026年03月16日 08時00分更新
[セキュリティ] クラウド環境のサイバー脅威動向、サードパーティ製ソフトウェアの脆弱性を突く攻撃がトップに(Google Cloud、3月12日)
・サードパーティー脆弱性悪用による侵入が44.5%、2025年上半期2.9%から急増 ・脆弱性が公開されてから大規模に悪用されるまでの時間は「数日」まで短縮傾向 ・ビッシング(音声ベースのソーシャルエンジニアリング)はインシデントの17%で観測
クラウド環境の脅威レポート「Cloud Threat Horizons Report」の2025年下半期版より。攻撃手法としては、「サードパーティ製ソフトウェアの脆弱性(パッチ未適用)の悪用」が、前回(2025年上半期)の2.9%から44.5%へと急増してトップに。以下は「脆弱な認証情報の悪用」(27.2%)、「設定ミスによる侵入」(21.0%)が続く。脆弱性が開示されてから、攻撃者の大規模な悪用が始まるまでの期間は「数週間から数日へ」と大幅に短縮されている。たとえば、公開から48時間以内に悪用が始まった事例も確認されているという。
⇒ 脆弱性開示から悪用までが「数週間から数日へ」というスピード加速の背景には、攻撃者のAI活用による「攻撃の自動化」があります。防御側も、もはや1カ月ごと、1週間ごとといった定期サイクルでのパッチ適用では不十分であり、修復プロセスなどの「自動化」が強く求められています。
[人材][AI] 新たな職種「AIトレーナー」とは? 国境を越えた採用が大幅に増加、日本は出遅れ(Deel、3月12日)
・新職種「AIトレーナー」の国境を越えた採用、前年比で4倍近くに増加
・AIトレーナーの居住地は米国が半数強、日本は0.5%にとどまる
・報酬の中央値は時給16ドル(約2550円)、二極化しており「100ドル以上」人材も
世界の雇用状況に関する年次レポートより。AIモデルの学習データ作成や評価を行う専門人材として「AIトレーナー」という新職種が急拡大しており、現在は600以上の企業で、7万人以上がAIトレーナー職に従事しているという。国境を越えた「越境採用」も増えており、2025年には前年比283%の増加を見せた。居住地は米国が全体の58%を占め、以下インド(7.2%)、フィリピン(4.6%)、カナダ(2.1%)、ケニア(1.7%)と続く。日本は0.5%にとどまり、「AIトレーニング人材市場は、日本ではまだ発展途上である可能性」を指摘している。
⇒ AIトレーナーは、AI時代が生んだ新たな職種と言えそうです。報酬は大きく二極化しており、専門知識が必要な業務では時給100ドル以上(全体の6%)を稼ぎますが、アノテーションなどの単純作業では時給15~20ドル(同30%)にとどまるとのこと。報酬の中央値としては「時給16ドル(約2550円)」となっています。

この連載の記事
-
第224回
ITトピック
AIで崩壊するサイバー恐喝犯罪の「参入障壁」/IT専攻卒業生、女性比率は先進国で最下位/AIがつく“うそ”対処法、ほか -
第223回
ITトピック
生成AIなしでは仕事できない? 会社員7割が“AI依存”自覚/「年内にAIエージェントが成果生む」CEOの9割が確信、ほか -
第222回
ITトピック
“VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか -
第221回
ITトピック
「アプリ内製化/市民開発ニーズ」をつかんだChatGPT/地政学的緊張で「クラウド国内回帰」進む/AIによる生産性向上は「見せかけ」だけ?、ほか -
第220回
ITトピック
生成AIの時短効果は平均17%/ITエンジニア給与水準、日本はG7最下位/職場の義理チョコ、本音は「参加したくない」が8割超、ほか -
第219回
ITトピック
AIの的外れな回答も“キャラクター”なら許せる?/AIデータセンター急増、電力容量が1年間で2倍に/AI時代の求職者の悩み、ほか -
第218回
ITトピック
労働時間の規制緩和検討を6割が好評価、ただし…/フリーランス2.5万人調査「生成AIは重大脅威」が9割/クラウドゲームが急成長へ、ほか -
第217回
ITトピック
“幻滅期”のAI、それでも支出額は大きな伸び/レガシーIT最大の課題は「データ連携」/「AI格差」の実態調査、ほか -
第216回
ITトピック
データ活用で「全社が十分な成果」は3%未満/SFAはAIエージェント機能が市場成長を牽引/民需も増加の防災システム市場、ほか -
第215回
ITトピック
2026年のテック業界はどうなる? 「今年の動向予測」まとめ《AIとクラウド編》 - この連載の一覧へ








