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土壌の水分量や温度、肥料の濃さを計測、農業用IoTデバイス「PILEz Bluetooth 土壌センサー」など提供開始

 株式会社Braveridgeは3月3日に、土壌の「水分量」「温度」「肥料の濃さ(EC値)」を計測し、遠隔からスマートフォンやPCで確認できる農業用IoTデバイス「PILEz(パイルズ) Bluetooth 土壌センサー」および「PILEz LTE-M 土壌センサー」の提供開始を発表した。「勘と経験」に頼りがちという土の中の環境を数値化することで、水やりや追肥のタイミングをより的確にし、収量向上や品質安定、肥料コスト削減などを図るという。

 同社によると、栽培の要である水やりや肥料の管理は、熟練者の「勘と経験」に頼る部分が大きく、ノウハウ共有が難しいという。水や肥料の与えすぎや不足は、根腐れや品質低下、無駄なコストなどにつながるが、目に見えない土中の様子を把握することは難しい。同製品は、屋外環境でも長期間安定して稼働する堅牢性と手軽にデータ活用可能な利便性を両立するIoTデバイスとして開発。属人的なノウハウを「データ」として可視化し、現場の課題解決を図るという。

 デバイスの心臓部には、産業用途・IoT用途で実績を誇る株式会社村田製作所の土壌センサーを採用。一般的なセンサーが計測する土全体の電気の流れやすさ(バルクEC)をはじめ、植物が根から吸収する水のイオン濃度(細孔水EC)を計測可能とのこと。肥料焼けを防ぎ、適した栽培管理を行うという。

 同製品は電池駆動で、電源確保や配線の大掛かりな工事の必要がないとのこと。コンセントのない露地栽培の畑や見回りが大変な飛び地の圃場、トラクターの動線があるため配線したくないハウス内など、場所を選ばずに置くだけ(ポン付け)で運用を開始できるという。低消費電力設計によって、拡張バッテリー(大)使用時ではLTE-M通信で約5年、Bluetooth通信で約8年の寿命を実現したとのこと。電源インフラがない過酷な屋外環境でも、導入後すぐに長期間の計測を開始できるとしている。

 また、センサーは現場環境に応じて、BluetoothかLTE-Mの2つの通信方式を選択可能。Bluetooth土壌センサーは、ハウス内の複数箇所で計測を行いたい場合や、ランニングコストを抑えたい場合に適しているという(※専用のLTEルーターとセット運用)。LTE-M 土壌センサーはルーター不要で、センサー単体で直接通信が可能。電源やWi-Fi環境がない露地栽培や離れた場所にある畑でも、挿すだけですぐに計測を開始できるとのこと。電池駆動で数年間稼働できるという。

 取得したデータは、同社が提供するIoTネットワークサービス「BraveGATE」を経由し、APIでユーザー独自の生産管理システムやスマート農業プラットフォームに取り込める。想定される活用シーンとしては、施設園芸(いちご・トマトなど)や花卉栽培(バラ・カーネーションなど)、露地栽培が挙げられている。

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