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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第220回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 1月31日~2月6日

生成AIの時短効果は平均17%/ITエンジニア給与水準、日本はG7最下位/職場の義理チョコ、本音は「参加したくない」が8割超、ほか

2026年02月09日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[生成AI][働き方] 生成AIによる時短効果はタスクあたり平均17%、ただし業務時間が減ったのは4人に1人(パーソル総合研究所、2月3日)
・生成AIを活用しているタスクにおける時短効果は平均16.7%(26.4分/週)
・ただし、実際に業務時間を削減できているのは利用者の4人に1人にとどまる
・生成AI利用の成熟度が高いほど、AI活用のパフォーマンスも時間削減効果も高い

 全国の就業者約3000人を対象とした「生成AIとはたらき方に関する実態調査」より。生成AIを業務利用している人は回答者の32.4%で、労働人口から推計すると1840万人が利用している計算になる。生成AIを活用している業務タスクでの時短効果は平均で16.7%(26.4分/週)だったが、業務時間全体を見ると「削減時間あり」とした人は25.4%にとどまった。また、生成AI活用で浮いた時間の過ごし方についても、61.2%が「仕事をする」と回答。「日常業務」「調整/連絡」という普段の業務への時間再投下が多く、「改良・再設計」「探索」といった付加価値業務に空いた時間を割り当てる人は相対的に少なかった。

 ⇒ 生成AIでタスクあたりの時短を進めつつ、空いた時間でさらに仕事をするというのは不思議な気もしますが、今回の調査では「生成AIのヘビーユーザーほど残業時間が長い」という結果も出ています。もともと残業時間の長い層で多く使われている実態が示唆される、とのことです。

生成AIを業務利用する人は32.4%(左)。ただし業務削減効果があった人は25.4%にとどまった(右)(出典:パーソル総合研究所)

職位別の利用割合では管理職が高く、経営層や一般社員は低い(左)(出典:パーソル総合研究所)

生成AIの利用に伴うタスクあたりの平均所要時間の変化(左)、ユーザー層別の結果(右)(出典:パーソル総合研究所)

削減できた時間の6割超が「仕事」に回されているが(左)、付加価値業務への投下は相対的に少ない(右)(出典:パーソル総合研究所)

[エンジニア][報酬] 世界のITエンジニア給与ランキング、日本は70カ国中31位、G7では最下位(ヒューマンリソシア、2月3日)
・70カ国を対象とした世界のITエンジニア平均年収ランキング、トップはスイス
・日本は31位でG7では最下位、スイスの3分の1未満
・情報通信給与の優位性は128.9%、主要国を下回る

 世界70カ国のITエンジニア給与(米ドルベース)を集計、分析した調査。1位はスイス(年収10.7万ドル)、2位は米国(同 9.7万ドル)、3位はデンマーク(同 7.4万ドル)と続く。日本は、伸び率としては16位(5.3%増)で米国や中国を上回ったものの、31位だった。情報通信業給与を全産業平均給与と比較した「給与の優位性」でも、日本は128.9%で米国やインドと比べて見劣りする結果に。

 ⇒ 国内だけを見るとITエンジニアの給与は上昇傾向にありますが、主要国と比較すると厳しい結果が鮮明に。他産業と比較した給与の優位性も、主要国では最も低い水準にあり、「グローバル市場」「国内労働市場」の両方から、人材獲得競争で不利な立場だとまとめています。

世界のITエンジニア給与ランキング(米ドルベース)(出典:ヒューマンリソシア)

現地通貨でのITエンジニア給与の伸び率(5年間)(出典:ヒューマンリソシア)

各国の全産業平均給与に対する情報通信業給与の割合(出典:ヒューマンリソシア)

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