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アグロデザイン、製薬会社向けフラグメント化合物スクリーニング受託解析サービスを開始

 タンパク質の構造解析サービスを提供する株式会社アグロデザイン・スタジオは、医薬や農薬の有効成分である低分子化合物を効率的に設計するためのフラグメントベース創薬(Fragment‑Based Drug Discovery/FBDD)における初期過程の実験であるフラグメント化合物・スクリーニングを、製薬会社や農薬会社向けに提供する受託サービスを開始した。

 同サービスでは、薬剤標的タンパク質に結合するフラグメント化合物と呼ばれる小さな化合物を、結晶構造解析という手法で探索する。フラグメント化合物を利用することで、将来的に医薬品や農薬となる薬剤を設計可能になるという。同様なサービスを展開する企業は欧米や中国に集中しているとのことで、同社では、日本の創薬力の向上と経済安全保障の強化のためこのサービスを新たに展開するとのこと。

 同社によると、フラグメントベース創薬は、タンパク質に弱く結合するフラグメント化合物(分子量100~300程度)が、薬剤標的タンパク質にどのように結合しているかを立体的に可視化し、その情報を活用して薬効の高い化合物に段階的に改良していく創薬手法。合理的で効率的な分子設計となることから、研究開発全体のコスト削減にもつながるという。

 また、同社は受託サービス部門以外に農薬の自社創薬を行う部門を有し、フラグメントベース創薬手法を含むタンパク質の結晶構造解析手法を活用した創農薬技術の開発を行ってきたとのこと。蓄積してきたノウハウは、農薬のみならず医薬の創薬にも適用可能だという。

 こうした背景をもとに、同社はフラグメントベース創薬の最初のステップであるフラグメント化合物を探索する「フラグメント化合物スクリーニング」を受託サービスとして提供開始したとのこと。同サービスでは、数百件規模のデータ取得と精査が求められるフラグメント–タンパク質複合体構造解析を、構造生物学と創薬研究の実務経験を有する研究者が一貫して担当。構造解析の受託にとどまらず、次の創薬意思決定につながる構造情報を提供することで、創薬研究の初期段階を支援するとしている。

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