このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第215回

【2026年 新春スペシャル】IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する

2026年のテック業界はどうなる? 「今年の動向予測」まとめ《AIとクラウド編》

2026年01月05日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

予測:AI活用の本格化で「AIガバナンス」や「ソブリンAI」も必要に

 Dell Technologiesでは、2026年の最も重要なキーワードとして「ガバナンス」を挙げています。これから企業や国家がAI戦略を実行、運用していくうえで、「規律とガバナンスがなければ、テクノロジーとユースケースは成功しない」と明言しています。加えて、AIが国家レベルの課題、国益にとって不可欠な存在になるにつれて、「ソブリンAI」エコシステムの急速な台頭が続くことも予想しています。

 F5ネットワークスも、AIが国家競争力の基盤となる中で「各国政府はソブリンAIインフラに多額の投資を実施する」と予測しています。さらに、こうした動きに合わせて、コンピューティング、データ、AIパイプラインも「国家単位で管理・保護すべき戦略的資産として位置付けられ」つつあること、それらを保護する新しいセキュリティ手段の重要性が高まっていることを指摘しています。

・3. 国家主導のソブリンAIインフラが台頭
国内管理下のコンピューティング領域内で稼働するAIワークロードが増えるにつれ、量子耐性を持つ通信、AIランタイムセキュリティ、一貫したアプリケーション配信フレームワークの必要性がますます重要になりつつあります。

■F5、2026年アジア太平洋地域のテクノロジートレンド予測を発表

予測:ERPのクラウド移行、クラウド前提のネットワークアーキテクチャ変革

 Inforでは、2026年にはERPシステムのクラウド移行がもはや当たり前のことになり、「実現するかどうか」ではなく「いかに迅速にかつ効果的に行うか」が問われる段階に入ると予測しています。ERPのクラウド移行によって、企業はあらゆる事業領域でリアルタイムの透明性を実現し、プロセスを最適化し、顧客体験を向上させ、激しい競争環境において決定的な競争優位性を確保することになる、と述べています。

この移行により、ERPは単なるバックオフィスシステムから、戦略的な成功要因へと変貌します。クラウドベースのERPをAI、IoT、ブロックチェーンなどの新技術と統合することで、企業はデジタルに結合された組織へと進化し、変化に迅速に対応しながら、強靭に成長できるようになります。

■Infor、日本の産業界が2026年に直面する主要トレンドを発表(※リンク先はPDFファイル)

 またガートナー・ジャパンは、企業ネットワークが、従来の閉域網を中心としたアーキテクチャから、クラウド中心型のアーキテクチャへと移行しつつあることを指摘しています。

その中核を担うのが、セキュア・アクセス・サービス・エッジ(SASE)などで実現する論理的なアクセス・コントロールです。国内では、2025年の時点で4割近い企業がセキュリティ・サービス・エッジ(SSE)やSASEなどのサービスを利用し始めています。

■Gartner、2026年にITリーダーが注目すべきネットワーク・トレンドを発表

クラウド中心型の新しい企業ネットワークアーキテクチャ(出典:ガートナー・ジャパン)

 (この記事はサイバーセキュリティ編、“AI共生時代”の人材・組織編に続きます)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所