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世界最大テックイベント「CES 2026」現地レポート 第16回

本日発表! AMDがCES 2026でRyzen AI Max+と小型PCのRyzen AI Haloを披露、AIの未来を切り拓く

2026年01月06日 13時43分更新

文● ドリル北村

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AMDが新Ryzenで示すPCの次の姿

 AMDが世界最大級のテクノロジー見本市CES 2026において基調講演を行ない、最新プロセッサーの発表を通じて、AI処理を大幅に強化した次世代PCの方向性を示した。クラウド依存からの脱却、世界最速クラスのゲーミング性能、そして「AI PC」という新基準の明確化。今回の発表から見えてきたポイントを整理する。

新GPU「Instinct MI455X」を披露するLisa Su CEO

Instinct MI455Xのためのデータセンター向けAIラック「HELIOS」を披露。詳細はこちらの記事を参照してもらいたい

クラウド級AIをローカルPCで実行可能に

 注目はノートPC向けの「Ryzen AI Max+」プロセッサーだ。最上位のRyzen AI Max+ 395 PROでは、大規模AIモデルをローカルで動かせる性能を実現。大学レベルの試験を想定したMMLUや、博士課程レベルの科学問題を問うGPQA Diamondといったベンチマークで、クラウドAIサービスとほぼ同等のスコアを示したという。

ノートPC向けの「Ryzen AI Max+」プロセッサー

 最大128GBのユニファイドメモリーをサポートする初のx86プロセッサーとして、大容量メモリーを活かしたローカルAI推論を可能にし、AI処理の主戦場がクラウドからPCへ移りつつあることを印象づける。

最大128GBのユニファイドメモリーをサポートする初のx86プロセッサーになる

Ryzen AI Max+を搭載するデスクトップPC「Ryzen AI Halo」を発表。2026年第2四半期に発売予定

「Ryzen AI Halo」は手のひらサイズで、かなりコンパクト

最上位モデルは最大60 TOPSを発揮するRyzen AI 400シリーズ

 AMDは「AI対応PC」の定義として、40 TOPS以上のAI演算性能を提示。これに応える形で発表されたのが「Ryzen AI 400シリーズ」だ。最上位のRyzen AI 9 HX 475では最大60 TOPSを発揮し、新たなAI PCの基準を余裕でクリアする。

コードネームGorgon Pointこと「Ryzen AI 400シリーズ」

 TOPSという明確な指標により、ユーザーがAI性能を比較しやすくなるとともに、AMDがこの分野で主導権を狙う姿勢がうかがえる。

最上位のRyzen AI 9 HX 475では最大60 TOPSを発揮する

ソフトも進化、AIを誰でも使える環境へ

 ハードだけでなくソフトウェア面も強化する。GPUコンピューティング基盤「ROCm 7.2」はLinuxとWindowsの共通リリースとなり、開発環境を統一。さらに、AI画像生成ツール「ComfyUI」の統合や、「AMD Software: Adrenalin Edition」からの簡単インストールに対応し、一般ユーザーでもAI機能を導入しやすくする。

ROCm 7.2は、Ryzen AI 400シリーズに対応し、AMD Software: Adrenalin Editionからインストールできる

Ryzen 7 9850X3Dを発表

 なお、基調講演では言及されなかったが、同時刻にAMDからデスクトップ向けプロセッサーの「Ryzen 7 9850X3D」が発表されている。35以上のゲームタイトルで、1080p・高設定時にCore Ultra 9 285K比で平均27%高速という結果を示し、「世界最速のゲーミングプロセッサー」をさらに更新したとする。

X3Dシリーズに「Ryzen 7 9850X3D」を追加

 Socket AM5対応のため、対応マザーボードならCPUの載せ替えだけでアップグレードできる点もユーザーにとって大きなメリットだ。

1080p・高設定時にCore Ultra 9 285K比で平均27%高速

ローカルAI時代のPCへ

 今回のAMDの発表は、PCが再び“最前線”の計算プラットフォームになることを示した。AIはクラウド任せからローカルへ、ゲームはさらなる高フレームレートへ、そしてソフトウェア基盤の整備でその力を誰もが使える環境にする。

 単なる性能向上にとどまらず、PCの役割そのものを拡張するAMDの次世代Ryzen。ローカルAI時代の到来が、いよいよ現実味を帯びてきた。

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