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日本のディープテックはどこへ向かうのか――大学発・人材・標準化──全5セッションが描いた“日本の課題と可能性”

初開催「ASCII STARTUP TechDay 2025」レポート

連載
ASCII STARTUP TechDay 2025

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欧州の最新潮流に学ぶ──大学発エコシステムの“構造差”をどう埋めるか

左からガチ鈴木、法政大学大学院 経営学研究科 ビジネススクール 教授 田路則子氏、国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター STI基盤ユニットフェロー 澤田朋子氏

 次のセッションは、「研究からビジネスへつなぐ欧州の最新手法〜日本の大学発エコシステムに足りないものは?~」。日本のディープテックは研究成果の量こそ多いものの、事業化までの距離が依然として長い。では欧州では何が起きているのか──そんな問題意識から議論がスタートした。

 登壇したのは、科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センターの澤田朋子氏と、法政大学ビジネススクールの田路則子教授。モデレーターはASCII STARTUP副編集長のガチ鈴木が務めた。

 欧州ではフランスやドイツ、北欧を中心に、研究者が主体となって技術移転を進める仕組みや、大学と起業家が対等に協働するモデル、公的資金とVCが連携して初期フェーズを支える支援体制が整いつつある。各国の文化、地理、構造上の違いを踏まえつつ、日本の大学発エコシステムに何が不足しているのか、そしてどこから手をつけるべきかが議論された。

 欧州の取り組みは、日本が抱える課題を鏡のように浮かび上がらせる。各登壇者の考察は事前記事でも詳しく紹介している。日本における大学発ディープテックの行方を考えるうえで、ぜひそちらもあわせて読んでほしい。

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