プロ顔負けのゲーマーとして人気を博していた

にじさんじ奈羅花が卒業、最後の配信で語ったこととは

文●S4murai 編集●ASCII

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 10月20日、「にじさんじ」に所属するライバー・奈羅花さんが11月6日に卒業するというニュースが流れた。突然の発表に、ファンから戸惑いやショックの声が多く上がっていた。

 奈羅花さんは2019年12月26日からライバーとして活動し、およそ6年にわたって『ストリートファイター6』や『Apex Legends』などの対戦ゲームを配信してきた。なかでも格闘ゲームの実力はプロレベルで、数々の大会で好成績を残したこともある。

 11月6日の卒業日、奈羅花さんはファンに向けて最後の配信を行った。そこではこれまでの活動の思い出を振り返りながら、視聴者に感謝の言葉を述べ、「これから先ももちろん、私のことを好きでいたい人はいっぱいいてください」「私はマジでインターネット監視女なので、みんなのことをフラッと見に行くこともあると思います」とメッセージを残した。

 そして、最後に涙ながらに「やっぱり最後までずっと強いフリはできなかったけど、みんなのおかげでできたこともやれたことも本当にたくさんあったから……この感謝はしてもしきれないです」と語り、恒例の別れの挨拶「おつにゃら〜!」で締めとなった。

 配信の内容を細かく振り返ると膨大な長文になってしまうので、内容が気になる人はアーカイブを視聴してほしい。VTuberとしての奈羅花さんをよく知らない人でも、ここ5〜6年間で話題になったゲームを彼女がいかに愛し、そして多くの思い出を作ってきたかが伝わる配信となっているはずだ。

 筆者の印象に残っているのは、2022年頃の奈羅花さんの活動ぶり。プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)」が主催する「CRカップ」などで活躍する姿に、プロゲーマーやストリーマーを追いかけていた筆者も「こんな凄腕のVTuberがいるのか」と度肝を抜かれたことをよく覚えている。

 VTuberの卒業は、ファンにとってもつらいものだろう。しかし、自身の活動を明るく振り返りながら、視聴者に感謝を伝えるピースフルな卒業配信となったのは救いだったかもしれない。「奈羅花のおかげで格ゲーが好きになったんだ」「楽しそうに卒業配信してて良かった」といったSNSの感想も目立った。

 名実ともに優れたライバーであり、そして優れた格闘ゲーマーでもあった奈羅花さん。卒表は寂しいが、きっとどこかでゲームをやっているはずだ。「奈羅花」は名乗らないかもしれないが、ゲーマーであれば(気づかぬうちに)どこかで対戦する機会もあるだろう。6年にわたり笑顔を届けてくれた彼女に、「ありがとうございました」という感謝の意を述べたい。