出荷指示データからチャーター便情報を自動生成 配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」、AI配車支援機能リリース
株式会社Hacobuは10月24日に、配車受発注・管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」において、AI配車支援機能の提供開始を発表した。同機能は、出荷指示データからチャーター便の案件情報を自動生成するというもの。案件情報の入力作業を削減するとともに、業務効率化と情報精度の向上を支援するとしている。
同社が提供する「MOVO Vista」では、出荷指示データをもとにチャーター便(トラックを貸し切る輸配送方式)の案件を作成し、協力運送事業者に輸配送を依頼できる。しかし、複数の出荷指示からルートや車格(車両サイズ)、顧客ごとの条件を整理し、案件情報として反映する必要があり、現場での入力作業が負担となる場合があったという。
そこで今回提供を開始するAI配車支援機能は、生成AIを活用して案件情報を自動生成できるようにしたという。開発にあたっては、2025年5月に「MOVO Vista」を導入した川崎重工業株式会社に、実務で重視するポイントやルールをヒアリングし、現場の業務に即した形で機能を設計したとのこと。川崎重工業では明石工場において同機能の活用を開始しているという。
AI配車支援機能の主な特徴として、以下の2点が挙げられている。
・案件情報の自動生成
対象となる出荷指示を選択することで、生成AIがその内容をもとにチャーター便の案件情報を自動生成する。従来の手入力作業を削減し、短時間で必要な情報を整理する。
・柔軟な確認・修正
自動生成された案件情報は画面上で確認でき、必要に応じて修正や調整が可能。そのまま協力運送事業者への依頼に活用でき、既存の業務フローにスムーズに組み込める。
想定する利用シーンとしては、納品先が5件以内程度のシンプルなルート配車や、メーカー工場からの出荷指示を基に配送依頼書を作成するケース、完全自動化ではなく業務の補助としてAIを活用するケースなどとのこと。同社では今後も「MOVO Vista」の機能を順次拡充し、輸配送案件管理や受発注業務をより効率的で便利にしていく予定だとしている。


























