読字困難や文字認識に課題を抱える人をサポートするアプリ「MYdys」日本版リリース
フランス発インパクトスタートアップ FACIL’iti SAS の日本法人であるファシリティジャポン株式会社は10月8日に、ディスレクシア(読字困難)や文字認識に課題を抱える人をサポートするアプリ 「MYdys(マイディス)」の日本市場での正式リリースを発表した。
「MYdys」はフランスやアメリカを中心に展開。累計10万ダウンロードを突破し、学校や法人での導入も進んでいるとのこと。日本版では、従来の音声読み上げ支援に加えて、文字の表示をユーザーが自分に合った見やすさに調整することで“読むこと”自体を支援する。これにより、ユーザーの「聞く」「読む」体験をサポート。教育現場や日常生活での学びや情報アクセスの向上が期待されるとしている。
加えて日本版では、「じぶんフォントプロジェクト」との連携により、文字の読み書きに困難がある人(ディスレクシアを含む)にも見やすく読みやすい「じぶんフォント」を実装したとのこと。
主な機能は以下の通り。
・文字の読み取り:本やプリント、看板などを撮影、または写真ファイルを読み込むと、アプリが文字を自動認識
・文字表示のカスタマイズ:フォントの種類やサイズを調整、行間・文字間隔を自由に設定
・色・コントラスト調整:背景色や文字色を変更し、コントラストを改善
・認識サポート:形が似ていて認識が難しい文字(例:b/d、6/9など)を色分け・ハイライト表示
・読み上げ機能:認識した文字を音声で読み上げ
・翻訳機能:70以上の言語に即時翻訳(非ラテン文字も対応)
「MYdys」の価格はフリーミアムモデルを採用しており、ニーズに応じた3つのプランで提供するとのこと。
・無料版:50クレジットまで利用可能
・ディスカバリープラン:月額 660円(税込)
・プレミアムプラン:月額 1,100円(税込)
学校や法人向けにはライセンス契約による導入も可能で、教育現場や組織単位での利用にも対応するとのこと。
同社では今後、教育・出版・行政・企業など幅広い分野での活用を想定しているという。

























