松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第319回
ヘンテコな「iPhone Air」の良さがジワジワ伝わってくる。折りたたみモデルの布石としての設計とは
2025年10月10日 07時00分更新
iPhone Air、バ持ちOK。
さて、シングルカメラとバッテリーライフの減少で、様子見モードも強いiPhone Air。やはり多くの人の懸念は、バッテリーライフではないでしょうか。
そのバッテリーライフですが、iPhone 17 Proに「ドコモMAX」プランを割り当てたモデルと、iPhone Airに「povo」を割り当てたモデルで比較していくと、実際のところ、変わらず1日持つ、という感想です。
90%に充電制限をしている状態で、朝6時に家を出て、動画ストリーミング(YouTubeやdアニメストア)を子画面で見ながらXやChatGPTを使用しつつ1時間半移動。
日中2時間程度はインターネット共有でMacを接続し、ビデオ会議。
帰りも動画ストリーミング&Xで1時間半かけて移動し、20時頃に帰ってくるみたいな平日にありがちなパターンで比較すると、どちらも13〜15%程度の残量を残して家にたどり着きました。
カタログ値33時間のiPhone 17 Proと、27時間のiPhone Airが同様の残量で帰着、というのは解せないのですが、iPhone Airのバッテリー懸念は、そこまでの心配はない、というのが実際でした。
もちろんPro Maxのお化けバッテリーと比べちゃいけないとは思いますが。
そして何より軽い、薄い、画面が広い、そしてもう1度軽い、というiPhoneもまた、新体験でした。広い画面は、バッテリーも多く、重たい、というのがこれまでのiPhoneのPro Maxモデルの常識だったからで、これが思い切り覆されたのです。
iPhone Airの軽さ、薄さの価値がジワジワと伝わってきて、「これでいいや」、から「これがいい!」に変化するところまで来た、というのが2週間の感想。
今後、iPhone Airに店頭などで触れる人が増えてくると、そうした評価が世界的に盛り上がってくるのではないか、と予測せざるをえません。

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