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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第319回

ヘンテコな「iPhone Air」の良さがジワジワ伝わってくる。折りたたみモデルの布石としての設計とは

2025年10月10日 07時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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Pro Maxモデルは過重労働

 でも、ヘンテコなヤツって、他方では魅力的じゃないですか?このiPhone Airは、これまでのiPhoneの価値感や概念、定石をぶっ壊す役割を担っているように思いました。

 というのも、iPhoneのProモデルは、ちょっと過重労働が過ぎていたのではないか、というネガティブな見方もあったと思うのです。

 米国や日本などの先進国のiPhoneの売れ行きを見ると、3割がPro Maxモデルを選びます。

 確かに完全無欠なモデルで、バッテリー性能追求、過剰なカメラ性能、さらに6.9インチまで拡大した大画面。しかし同時に、ステンレスやチタンを用いた高級感ある仕上げもまた、Proモデルの特徴でした。

 ということは、オシャレなiPhoneを選びたい、というユーザーは、必然的にProモデルに。より大きな画面を選びたいというユーザーは、自動的にPro Maxに、という形で、多様なはずのスマホのニーズが、Pro Maxに引き寄せられていた、ということになります。

左からiPhone 16 Plus、iPhone 15 Pro Max、iPhone Air。iPhone Airのデザインが、昨年のPro寄りであることが分かる

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