様々な点で性能が高くて驚き
Seedream 4.0の優れているところは、Nano Bananaよりも様々な点で性能が高いと感じられる点でしょう。画像生成AIが、急激に一貫性や多様性を実現する能力を獲得する姿にはとても驚かされます。ただ、価格設定は安く設定されているとはいえ、Google AI Studioを通じて制限付きとはいえ、無料で提供されているNano Bananaの強みもあり、どちらか一方を使うというよりも、うまく併用していくというのが適切かもしれません。
ただ、驚くのはNano Bananaが登場して、わずか2週間後に、同等かそれ以上の性能を持った画像生成AIが登場したということです。画像生成AIを開発している企業は「Any-to-Any(すべてからすべて)」を強く意識していると考えられます。もはや、ただ1枚の画像さえあれば、そこから様々なバリエーションを生み出し、一貫性を維持しながらまったく違った画像へと展開していくことができるのです。
筆者にとっては2024年1月に画像生成AIの「Midjourney」で生成した、上半身姿だけだった明日来子さんが、一貫性を維持しつつ自然に様々な服装や格好をできるようになったのは驚きでしかありません。その実現には、わずか2年経っていないのです。

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