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カメラ映像からAIが現在地を判定、Webアプリで屋内測位を行う「メタマップ VISION」提供開始

 ボールドライト株式会社は9月26日に、同社が提供する施設ナビゲーション・プラットフォーム「メタマップ」の新機能として、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析して現在地を判定する映像判定型屋内測位技術「メタマップ VISION」の提供を開始した。第一弾として、京都駅構内の「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」に導入されるという。

 屋内施設においては、GPSの精度や階層判定の困難さから、「現在地の正確な取得」が難しいという。ビーコンやWi-Fiによる測位方式も用いられているが、開発・運用コストが高く、利用者側もアプリをインストールする必要があるなど課題があるとのこと。これに対してボールドライトでは、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析する新方式を用い、Webアプリ上で屋内測位を実現する「メタマップ VISION」を開発したという。

「メタマップ」

カメラをかざすことで現在位置を特定

 技術的な特徴として、独自システムによる効率的なAIモデル構築サイクルを挙げらている。空間映像収集専用ツール「メタマップ VISION Survey」を用いて屋内の写真および動画撮影と空間DBの構築を同時に実行し、生成AIで膨大な画像データを整理して空間AIモデルをディープラーニングで構築しているという。

 ユーザーがカメラをかざすと、端末上でAIがリアルタイムに映像を解析。映像内のさまざまな情報から、ユーザーの現在地と方位をデジタルマップ上に表示。現在地からのシームレスなルート検索を実現するとしている。また、映像データをクラウドに送信せずに端末内で処理し、高速レスポンスとプライバシー保護を両立しているという。

 初回導入先は海外からも多数の旅行者を迎える京都駅。京都市では2024年から観光課題対策のため、多言語化した京都市内の観光案内デジタルマップ「Kyoto Smart Navi」を運用。今回新たに「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」として「メタマップ」と「メタマップ VISION」を搭載することで、駅構内や地下街、バスロータリーなど複雑な動線に対応し、迷いやすい環境での利便性を向上するとしている。

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