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石川温のPCスマホニュース解説 第254回

クアルコム「Snapdragon」名称迷走 PC市場での認知施策が課題に

2025年09月30日 17時00分更新

文● 石川温

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「Elite」は“最高の中の最高”の意味

 ちなみにクアルコムでは昨年から「Elite」という名称を多用している。スマートフォン向けだけでなく、パソコン向け、クルマ向けでも「Elite」が強調されているのだ。ドン・マクガイア氏は「Eliteには最高の中の最高という意味が込められている」という。

 クアルコムでは今回、Windows PCのSoCである Snapdragon X2 Elite ExtremeとSnapdragon X2 Eliteも発表している。

 パソコン向けのSnapdragonは、すでにマイクロソフト「Surface」などで採用されているが、販売の面で必ずしも成功しているとは言いがたい。

 起死回生の策についてドン・マクガイア氏は「当初、パソコン向けのSnapdragonは、AI機能をアピールしていたが、曖昧だったため、売り上げが伸び悩んだ。そのため、消費者に対するメッセージをAIから『バッテリー寿命』に切り替えた。バッテリー寿命はユーザーの最大の不満点であり、パソコンを購入する際、Snapdragonを選んでもらえる理由になり得る」と自信を見せた。

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