ゲオホールディングスは9月29日、全国の20代から60代の男女550人を対象に実施した「スマホ選びに関する意識調査」の結果を発表した。調査からは、回答者の約半数にあたる46.7%が「あえて最新機種ではないスマホへ乗り換えた経験がある」と回答するなど、「最新機種が最善の選択ではない」という新しい価値観が広がりつつある実態が明らかになった。
最新スペックよりも「ちょうどいい機能と価格」
スマートフォン選びの決定打となるポイントを尋ねたところ、最も多かったのは「価格」で37.0%だったが、次いで「機能性」が18.8%、「OS・操作性」が12.1%、「デザイン・サイズ感」が11.5%と続いた。
一方で、「最新機種であること」を決定打とした回答者はわずか4.8%にとどまり、多くの消費者がスペックの高さよりも自身の使い方に合った端末を重視している傾向がうかがえる。
具体的に、最近のスマートフォンでは見られなくなったものの「今でも欲しい」と感じる機能としては、「持ちやすいサイズ感・デザイン」(25.1%)が最も多く、次いで「microSDカードスロット」(19.3%)や「3.5mmイヤホンジャック」(18.7%)といった、かつては標準的だった機能に根強い支持があることが示された。この背景には、7割以上の人が新品スマートフォンの価格が「8万円以上」で高すぎると感じていることや、最新機種の「動画撮影時の高機能」(36.5%)や「高画素のカメラ」(28.5%)を「使いこなせない」(オーバースペック)と感じている実態があるようだ。
こうした「自分軸」でスマートフォンを選ぶトレンドと中古市場の拡大を受け、ゲオでは全国に展開する店舗網を積極的に拡大している。2025年7月にはゲオモバイルが全国800店舗の展開を達成し、今後は1000店舗規模を目指す計画だ。
















