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日本発、サステナブル素材の国際連携クラスターSustainable Tech Global Cluster(STGC)発足

 ジカンテクノ株式会社、株式会社レブセル、合同会社ELEMUS、ユナイテッドシルク株式会社のディープテック4社は、9月18日に大阪で開催された「Climate Innovation Forum」において、国際的連携体 Sustainable Tech Global Cluster(STGC)の発足を発表した。

 日本の繊維・素材産業はグローバル競争や環境規制の高度化、産業構造の転換を背景に、国内生産の縮小と海外依存が続いてきたという。一方で、脱炭素・資源循環・生物多様性といった社会課題を背景に、世界ではサステナブル素材への需要が拡大しているとのこと。こうした中、日本発の技術を国際的に展開するため、ディープテック企業4社が結集し、大阪・関西万博やCES、Viva Technologyなどでの協業を経て、正式にクラスター設立に至ったという。

 STGCの特徴として、以下が挙げられている。
1. 多様なサステナブル技術を結集
- 籾殻シリカ、木粉×漆の新素材、シルク複合材、CO₂吸収・資源化(DAC技術)など、相互補完的な技術群を統合。
2. 高付加価値市場をターゲット
- ラグジュアリー産業(化粧品・アイウェア等)、電子機器分野(半導体基板・スマートデバイス等)、建材分野(断熱材等)に供給し、欧州ラグジュアリーブランドなど世界的企業への展開を目指す。
3. 地域資源との連携
- 青森のバイオマス発電を活用した籾殻シリカ供給、能登復興に向けた漆植林プロジェクト、愛媛でのシルク産業振興など、地域経済と環境負荷低減を両立。

 今後の展望として、2026年1月に米国ラスベガスで開催される「CES 2026」に出展を予定するほか、欧州(モナコ、フランス)での展示・商談機会を拡大するなど、日本発サステナブル素材の国際展開を加速するとしている。

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