既存のWebサイトや資料から自動で知識を取得してサイト訪問者を接客、AI Web接客担当「Hana」提供開始
株式会社マツリカは9月10日に、同社が提供するマーケティングAIエージェント「DealAgent(ディールエージェント)」にて、AI Web接客担当「Hana(ハナ)」の提供開始を発表した。人らしい外見と自然な対話によって、Webサイト訪問者に向けて親しみやすさと信頼感のある接客体験を行うとのこと。同社では、営業メール生成担当「Fumi」をはじめ、今後も役割別に特化した複数のAIエージェントチームを展開予定だという。
同社によると、BtoBマーケティングにおけるWebサイトのコンバージョン率(CVR)は平均1%程度で、100名の訪問者のうち99名がサイトから離脱しているという。主な原因は、従来のWebサイトは一方的な情報提供で、訪問者のニーズや関心に応じたパーソナライズができていないことだと同社は指摘。顧客側の情報収集行動も生成AIの普及によって変化しており、訪問者が能動的に情報を読み解く必要がある現状のWebサイトでは、顧客の期待に応えることが難しくなっているとしている。
課題解決策のひとつとしてシナリオ型チャットボットがあるが、複雑なシナリオ設定に工数がかかるという。これに対して「Hana」では、設定工数を削減し、既存のWebサイトや資料などの情報ソースを入れるだけで稼働できるという。
主な機能と特徴として、以下が挙げられている。
①自社の製品情報などを5分程度で学習
既存のWebサイト、資料、FAQなどから自動的に知識を取得。設定の手間を最小限に抑え、即座に稼働開始。
②Webサイト、資料上で顧客対応を自律的に実行
訪問者の質問意図を理解し、情報を提供。必要に応じて関連資料やページへ誘導。
③対話データを顧客ごとに蓄積
各訪問者との対話履歴を記録・分析し、マーケティングや営業活動への貴重なインサイトを提供。
「Hana」では、こうした機能や人らしい外見や表情などを通じ、訪問者の心理的ハードルを下げて気軽に質問できる環境を創出するとしている。

























